格闘探偵団バトラーツ/2004.10.10/埼玉・桂スタジオ⑤
第5試合 30分1本勝負
●原 学(9分20秒 逆片エビ固め)日高郁人[フリー]○
★背景に色々なものを感じながらのこの試合は素晴らしきバチバチでした。日高選手がバトのリングに上がるってだけで,もうたまらない感じがしました。ゴングが鳴るや原選手が飛び膝蹴りで奇襲。これでいきなり火が付いたか?日高選手も掌底で応戦。掌底合戦で激しくシバキ合う両選手。日高選手の野良犬フックも火を吹きました。そして,強烈な日高選手のソバットが原選手の胃袋を突き上げました。そこからグランドでの攻防。お互いなかなかいいポジションは取らせない。原選手の食らい付き方がもの凄い。しかし,段々とキャリアの差からか日高選手がリードしていく。立っても強烈なバックドロップが決まる。が,原選手も気持ちで体を引っ張りジャーマンを炸裂させる。ダウンする日高選手が立ちあがるとニ発目のジャーマン!!美しいブリッジに強烈なクラッチ。さしもの日高選手もKO寸前。なんとか起きあがる日高選手をキャリアの壁を越えた原選手の猛攻が襲う。キックの連打で日高選手がダウン。これで決まったか?と思わせる勢いでした。しかし,ここで負けるわけにはいかないとばかりに険しい表情で立ちあがる日高選手。原選手のミドルを捕獲するとイグチボムが炸裂!!そしてグランドでタップ寸前に追い込まれる原選手。見る者の心を打つ"原 学"という青年の表情に会場の熱い声援が降り注がれる。素晴らしい根性でピンチを脱するや飛び付き逆十字からの三角絞めやおんぶスリーパーで食らいつく原選手。原選手...いつの間にこんなに成長を。見る度に成長は感じるけど,見る者の心に響く戦い。プロレスの間も素晴らしい...原選手の全てを出し尽くす気持ち良さ...この若者の未来に期待せずにはいられない。対戦相手の日高選手もそんな気持ちではなかったのだろうか。試合はもうどっちが勝ってもおかしく無い名勝負。館内のボルテージは最高潮に。しかしヒダキャッチが炸裂すると一気に終焉へ。最後は背骨が真っ二つになりそうな強烈な逆片エビ固めで原選手が無念のタップ。世代を超えたバチバチは会場になんとも言えない感動の空気を漂わせた。試合後健闘を称え合う両者。原選手は感極まり涙。出てった先輩と,自分達のリングを守ってきた後輩。二人の再会はリング上の空間で心地良い響き方をした。その響きは客席に伝達し会場が感動で響きあった。
日高選手...バトのリングが似合うぜ!!
原選手
シバキあい
足関節
イグチボム
試合後
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