格闘探偵団バトラーツ/2007.3.31/埼玉・バトルスフィア東京③

◎第3試合  20分1本勝負
 澤 宗紀&吉川祐太vs土方隆司[全日本]&マグニチュード岸和田[FREE]
 ●吉川祐太(11分54秒 逆片エビ固め)マグニチュード岸和田[FREE]○

★メインは雷陣選手の欠場によりバトvs他団体になり,超燃える試合に!! やっぱ色々あるけどバトvs他団体ってのは昔からありえないほど燃えますね。 そんな燃える心を知ってか知らずかリング上ではスゲエ試合が!!
僕の中で問題の土方選手。一生好きにはならんだろうが,正直強くなってるし凄い選手になってました。 前回のバトより真っ直ぐ観てみましたから(苦笑)。 打撃の威力や圧力なんか凄かったですね。 そして憎たらしさ...本当に憎ったらしかったです。 だって強いんだもん。反則だもんこのチーム。
パートナーの岸和田選手は凄いパワーと圧力を見せる。 分厚い肉体はいかにも強そう。そして大きな声が小さな会場に響く。 大きな声はいい事だけど小さな会場だからこそ,聞きたくない声まで聞こえる...勘弁してくれ。 まあ詳しくは書かないけど...。 ちょっとバトでの戦いでは,そのポテンシャルを出し切れないかもね。 技が綺麗に決まらなかったり,バランスが悪かったり。 大きな声で迫力は感じるけど...。
正直澤選手へのその場飛びムーンサルトは失敗だったのだろう...おかげで澤選手は口から大流血。 まあ今回も噂通りの凄さを観る事が出来なかったと思う...凄いのは凄いんだろうけど。 あの体で動けるってのはあるし,強いような感じだし...。 それか僕の見る目が無いのかもね...それならそれでいいけど。
そんなうるさい口を塞ぐべく立ち向うバトの面々。 澤選手は1日2試合の吉川選手の体力を温存させるべく強いベテランチームの攻撃を一身に受けまくる。 口から血を流しやられまくる。そして立ち上がる...まるで師である石川選手のように。 そして,体を張り主催者として雷陣選手欠場のぶんも魂を魅せる。 やられる場面が半分以上。そんな中でも切れ味抜群の動きを魅せ客を沸かせる。 特筆すべきは,ベテランの両選手まで澤選手と対峙すると熱くなってしまうところ。 これは本当に凄い事なのである。
そして1日2試合となってしまった吉川選手。 流石に体には第1試合の傷跡が残っていた。
そんな傷跡を残した柿本選手が「所属か?」と思えるほど熱心なセコンドを。 素晴らしい!! そんな元対戦相手からの激や観客の声援もあり,この日のヒーローとなった吉川選手が魅せる。
魅せるといっても,澤選手と同じくほとんどやられていたのですが...プロレスは凄いんです。 やられている選手が輝いて見えるんです。 「勝ち」「負け」の二次元の戦いではないのがプロレスの魅力。 四次元殺法なんてあるくらいですからね。 それを久々にまじまじと吉川選手から感じました。 その姿に石川選手から受け継がれてきている血を感じずにはいられませんでした。
そんなバト戦士達の喰らいつきをいとも簡単に立ち切るベテランコンビ。 土方選手の強烈すぎる張り手が吉川選手の耳と頬を貫く!! この一撃で勝負は決まっていたような気がする。
そこへ岸和田選手がダイビング・ボディープレスで追撃。 カウントに行こうとした時に,フラフラと目の前に右脚が...それをキャッチし逆片エビ固めへ。 形は崩れているものの岸和田選手の「勝ち」に対する気持ちが見えるフィニッシュとなりました。
叩き潰すキャラのようで魅せる事を意識してるように見える岸和田選手。 最後の最後で「勝ち」を意識させたのは,澤&吉川組の頑張りのたまものだろう。
とにかくやられた澤&吉川組...けれども前に前にと立ち向った。 その勇気や根性はバト戦士の財産である。
試合後は意識が飛んでそうで立てない吉川選手。 そして澤選手が口を真っ赤にしながら挨拶。 雷陣選手の欠場や敗北を「すいませんでした」と詫びる...??? 何を言ってるんだ?雷陣選手の欠場を感じさせない試合だったじゃないか。 負けたけど僕らは色々なものを貰った試合だったじゃないか。 そんな気持ちが会場中に充満した温かなエンディング。
澤選手が吉川選手に「...またボコボコにされちゃったな...」と語りかけ。 「バトラーツはしつこい性格の人が揃ってますから...特に僕の上司とか...」 と澤節で笑いも忘れない。 最後は「1、2、3、ナーシャ!!」でしめました。
全てが終った後も席を後にする人がほとんどいない会場...皆が余韻を楽しむ。 不思議な光景だった。
松田アナが最後の挨拶をし,やっと僕らは現実へ戻った。 若い選手達が繰り広げた激闘の余韻...そしてどこかへ飛んでいってしまった観客達... 小さな会場で行われた小さな興行は,規模以上の大きな何かを観た者の心に宿し幕を閉じた。


澤&吉川組


立ちはだかる筋肉の壁


ナッシャオリャシャ


のっけから場外戦


澤vs岸和田


こちらは吉川vs土方





アキレス腱固め


逆に極められる





岸和田選手の超低空ジャーマン


強烈な逆片エビ固め


必死で逃げる吉川選手


キック


張り合い


重い張り手


卍固め


足四の字固め








戦慄!!その場飛びムーンサルトで膝が顔面に!!


Wショルダー


腕ひしぎ逆十字固め








サイド・スリーパー








蹴りをキャッチしドラスクへ


二回転蹴りがヒット





腕ひしぎ逆十字固め


ムーンサルトプレス





ダイビング・ボディプレス


フィニッシュは,逆片エビ固め





ちっくしょー





最後の挨拶





ナーシャでしめ

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