格闘探偵団バトラーツ/2009.02.15/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター④
◎第4試合 30分1本勝負
●吉川祐太(19分57秒 腕固め)臼田勝美[BML]○
★セミは鼻根部左部骨折で欠場していた吉川選手の復帰戦。
思い返せばデビュー戦でいきなりの鼻血...その後も鼻血や鼻の怪我がつきまとう吉川選手。
鼻の怪我がもう無いように,そして鼻が華や花になる日を願い盟友三人で祈りをささげた。
馬鹿馬鹿しいかも知れないが,本当に怪我して欲しくないし,吉川選手にもリングで勝って笑って欲しいからね。
入場するや吉川選手は険しい表情を見せる。
いつも以上の眼光の先には,B系レジェンドであり難敵臼田選手が現れる。
吉川選手は臼田選手から目を離さず,握手に応じる...と思いきや奇襲のハイキック一閃!!
握手で手を封じられた為,ガードが出来ない臼田選手がのっけからダウン...そしてダウンから試合開始の異常事態。
復帰した吉川選手のファイトは荒々しく,少しだけ変化を感じた。
さらに膝への一点集中攻撃等,戦略的な攻撃も魅せる。
しかし,荒々しいファイトで来れば,倍返しだと臼田選手も厳しい攻めを見せる。
徐々に窮地に追い込まれていく吉川選手だが,諦めず勝利を目指す。
何度も危うい場面を凌ぎ,何度も勝利を感じさせる...しかし,最後の最後でエスケープされてしまう。
エスケープに助けられ,エスケープに泣いた吉川選手。
吉川選手の戦いでは多くのエスケープが見られる。
第1試合のとこでも,以前の観戦記でも書いたが,B系の選手は安易にエスケープせず,一つエスケープするのにも悔しがる選手もいる。
だからこそ切り返しの技術が観る度に高度になっていたりする。
石川選手にいたっては,極められていても「どう返すんだ?」なんて思わされるから,そういった意味では次元が違う。
その逆にすぐにエスケープする選手もいる。
どっちが好みかと言えば,個人的にはしない選手の方が好きだし面白い。
クレバーに使う矢野選手のような選手もいるが,吉川選手の場合はどうなんだろう?
練習環境やDNAを考えれば切り返しの技術は持っていると思うのだが...。
そう考えると,やはり小柄な体格もあるからダメージの蓄積を最小限に抑える為に,あえて無理をしないのか?
それとも...素人考えでアレコレ書いてみたが,実際は本人や周りの人しかわからないだろう。
まあ,知らないでアレコレ想像するのも楽しいんだけど,吉川選手にとって今回の試合はエスケープに左右されたと思うので。
臼田選手の極め方や,ポイントのずらし方も半端無いのだろうけど。
試合は終盤エスケープのシーソーゲームに何度も絶叫と溜息を吐かされた(笑)。
最後は臼田選手が腕固めで凄みを見せ付け勝利した。
負けはしたが,吉川選手の復帰戦しかと胸に刻み付けました...その粘りや気迫は感動ものでした。
これからです!!ここからです!!吉川選手復帰おめでとうございます!!
吉川選手復帰戦
ハイキック
C・W・アームロック
脇固め
膝固め
脇固め
逆片エビ固め
裏アキレス腱固め
裏膝十字固め
飛び膝蹴り
胴絞めスリーパー・ホールド...
万事休すか...
レッグロックで切り返す...
切り返しでエスケープさせる!!
膝十字固めで追い込む
串刺しランニング・ローキック
ヒール・ホールド
脇固め
腕ひしぎ逆十字固め
フィニッシュは,腕固め
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