格闘探偵団バトラーツ/2009.04.12/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター④

◎第4試合 30分1本勝負
 ○吉川祐太(19分37秒 カウンター式飛び付き腕ひしぎ逆十字固め)矢野啓太●
★個人的には心のメインであり,今大会で最大注目の一戦だった。
Bルールトーナメントを征し,各団体から引っ張りだこの矢野選手。 デビューから着実にステップアップをしている。
対する吉川選手は怪我に泣かされ,特出した結果も無く,後輩の矢野選手にも追い抜かれたような現状。 そんな現状に対し何を考え,何を魅せるか?やはり注目は吉川選手の闘い。
言ってしまえば団体の下っ端二人のシングルマッチだが, それがここまで期待感が高かったのは両者の生き様やプロレス人生が反映されての事。
そんな背景を組み,時の流れを読み今大会のセミに持ってきたマッチメークの妙には試合前から誰もがやられていた。 本当に良く考えたら第1試合でもおかしくないんですよ...また言っていまうけど,団体の下っ端二人のシングルマッチなんだから。
他団体組の活躍もあるけど,本当セミに組み込んだ期待と想い。 それを受け期待感を上回る熱戦を魅せた両者。 団体プロレス感の薄いバトラーツだけど,こういった所で団体プロレスの良さを感じるなあ。
さて前置きが長くなったが,試合は負けられない吉川選手が押せ押せで行くも,徐々に矢野選手のペースに。
膝への集中攻撃や,吉川選手の裏をかく動きに吉川選手の動きが止まる。 ただの膝攻めだけじゃないので,スタミナもどんどん奪われていく矢野選手の仕掛けた蟻地獄。 それでも思い通りに行かないのか,矢野選手は時折自分自身に活を入れるように雄叫びを上げた。
何度も何度も矢野選手に上から見下ろされ激を飛ばされても,諦めず勝利だけを見つめ闘い続ける吉川選手。 勝たせてあげたい選手...本当に吉川選手に勝って欲しくて声援を送り続けた。
追い込まれまくった吉川選手だが,最後はカウンター式腕ひしぎ逆十字固めで逆転勝利。 難敵な後輩をなんとか退けた。
しかし,勝ちはしたが主導権を握っていたのは矢野選手。 まだまだ吉川選手も納得してないであろう。 だから試合後も握手を拒否し張り合った。
次も,その次も...そして両選手のプロレス人生もひじょうに楽しみになる熱戦でした。


究極の下っ端シングル対決


何を想う・吉川選手




のっけからラーション




C・W・アームロック


胴絞めスリーパー・ホールド


変形足四の固め


羽折り固め


必死にこらえる吉川選手




渾身のアームロック


脇固め


両腕極め脇固め


足掛けC・W・アームロック


矢野選手の駄々っ子パンチ


ミサイルキックは,すかす




アンクル・ホールド


腕ひしぎ逆十字固め


フィニッシュは,カウンター式腕ひしぎ逆十字固め


試合後も張り合う

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