格闘探偵団バトラーツ/2009.05.06/東京・板橋グリーンホール③

◎第3試合 30分1本勝負
 ○AKINO[FREE](10分21秒 腕ひしぎ逆十字固め)エスイ[エスオベーション]●
★セミは高橋選手の欠場により,急遽出場となったAKINO選手と,前回の女王バチで初勝利を挙げ, このスタイルでの可能性を大いに広げたエスイ選手が対戦。
エスイ選手がセミに抜擢されたのは,やはりそのポテンシャルの高さと,直向な努力が買われてか? エスイ選手の入場時には嬉しい出来事が起こる。
大きく手を広げたエスイ選手が客席に向ってくるや,隣の盟友とき兄さんの前で止まる...「とっ,とき兄さんが危ない!!」 と思ったが,エスイ選手は普段から熱い声援を送る盟友とき兄さんとハイタッチ!! スゲエッ!!その瞬間盟友とき兄さんはエスイ選手を独り占めした。
そんな嬉しいハプニングもあり,試合前からなんだか楽しい気分に。 しかし,リング上の両選手はもっと楽しそうに試合開始を迎えた。
お互いの気持ちを確かめるように握手すると,両者から笑みがこぼれる。 やはりプロレスラー。
男子だろうが女子だろうが,プロレスラーになるって事は,多かれ少なかれ強さへの憧れや,強くなりたい気持ちがあるはず。 そうでもない選手も増えていそうな昨今だし,その強さを求め磨いた技術を発揮できないリングやスタイルも多いはず。 しかし,女王バチのリングは,その技術を十分に駆使できるリングである...いや,そうでなければ輝けないリングなのだ。
だからこそ両選手は,本来あるべきプロレスを出来る喜びを溢れさせていたのでは?と勝手に思い興奮する俺なのであった。
試合はAKINO選手の鋭い動きとテクニック,エスイ選手のパワーと確実に進化している技術がぶつかり合う。 特にエスイ選手の返しの進化が凄く,AKINO選手が攻めきれなかったり,極めきれない場面が印象的でした。
更に豪快なパワーでチョークスラムを炸裂させたり,強烈な膝蹴りや上から振り下ろす張り手は凄まじかったです。
エスイ選手相手に苦戦を強いられたAKINO選手だが,終盤は素晴らしいテクニックでエスイ選手をしとめて行く。 蹴りをキャッチし,張り手を放つエスイ選手の腕を,飛び付き腕ひしぎ逆十字に捕らえる。
それをエスイ選手が返しに行くが,返しても返しても次々関節地獄がエスイ選手を襲う...まるで石川社長のような関節地獄。 最後は,そんな関節地獄の末にAKINO選手が腕ひしぎ逆十字固めで勝利しました。
試合後のAKINO選手の満足気な表情と,エスイ選手の悔しそうな表情。 キャリア差を越えた名勝負に,また一つ女王バチの魅力を見付けた気がした。


エスイ選手


「よっしゃーッ!!」






AKINO選手




膝十字固め


横回転式脇固め


長身から放たれる張り手は強烈


豪快なアトミックボム


腕固め


ストレッチ・マフラー・ホールド






メキシカン・ストレッチ


チョークスラム


リアル・フェイスロック


胴絞めスリーパー・ホールド


ロープに手が届かない...


失神寸前...


残念ながらエスケープされたが,勝利目前まで追い込んだ


蹴り足をキャッチ(エスイ選手)~飛び付き腕ひしぎ逆十字固め(AKINO選手)


関節地獄...腕ひしぎ逆十字固め


オモプラッタ


フィニッシュは,腕ひしぎ逆十字固め

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