格闘探偵団バトラーツ/2009.07.05/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター①
◎第1試合 30分1本勝負
矢野啓太&梶原 慧[闘龍門]vs臼田勝美[BML]&佐々木恭介[FREE]
●梶原 慧(11分17秒 リバース・ハーフ・ネルソン式アームロック)臼田勝美○
★第1試合は先輩格の臼田&佐々木組と,若手の矢野&梶原組が激突。
序盤から濃厚なグランド中心の試合が繰り広げられていった。
臼田選手は若手相手に貫禄を見せ付けるファイト。
攻め込まれても冷静すぎるほど冷静だし,本当に余裕を感じる戦いっぷりでした。
久々登場の佐々木選手。
バトラーツとフーテンが業務提携破棄となり,両団体が絡む可能性が限りなく0に近くなったので,
佐々木選手をバトラーツのリングで観る事は無いかと思っていた。
ところがどっこいプロレス界,佐々木選手がフーテンを電撃退団。
そして,バトラーツのリングにフリーとして参戦。
佐々木選手の恭中いや胸中を察すると複雑だったのでは?
序盤は佐々木選手から緊張や硬さを感じた...俺の気のせいかもしれないが。
終盤こそ“らしく”なっていたが,なんとなく“らしく”なかった今回の佐々木選手。
次回はメインでタッグマッチ出場の予定なので,佐々木選手“らしい”戦いが是非バトラーツのリングで観たいですね。
なんとなく大人しかった印象の先輩格コンビとは逆に,若手コンビは積極的に動きまくる。
矢野選手はBルール王者らしく,グランド戦では先輩達の先を行く動き。
さらにオリジナルなトリッキーな動きも冴え渡る。
そんな中で素晴らしかったのは,地味な動きや攻撃。
トリッキーな動きの方が目立つし,激しく感じるが,そうでないとこで「ズシン」と相手に響きそうな攻撃等を
行っているのが矢野選手の凄いところ。
花だけじゃなく,実もしっかりしてるのが流石です。
一方の梶原選手は...。
試合全体を通し躍動感ある動きを魅せ,B系の動きにも喰らい付く。
終盤には勝ち目前まで臼田選手を追い込み「これは凄い!」と思っていると...。
勝負処で,まさかの魅せ技を...非常に残念。
何故?大事なところで,延髄斬りを当てに行くより,フェイク(所謂パチン)を入れて魅せる事を優先したか。
おかげで延髄斬りは肩口に触れる程度...あれが,魅せ技じゃなく,体全体で放つスピアーや,せめて相手を倒す事に
集中した延髄斬りだったら...。
他のプロレスでならいいんです...けど,バトラーツのリングでは,そんな“マガイモノ”は通用しない。
当ってなければ相手を倒せないし,相手は倒れない。
所謂“普通のプロレス”の癖であり,若いうちから相手を倒す技より魅せる技を身に付ける昨今のプロレス界の個人的に
嫌な部分がモロに出たってとこでしょうか。
素人が生意気言って申し訳ないけど,プロレスラーは強くてなんぼだし,プロレスは戦いだと俺は思って観てるので。
だから,その延髄斬りを観たとたん物凄く興醒めしてしまいました。
せっかくの試合が最後の最後で...非常に残念。
けれども,梶原選手はそれまで素晴らしい動きを魅せてくれたし,是非またバトのリングで戦って欲しいです。
その時は是非,バトラーツのリングでの戦いをして欲しいです。
ある意味時代の被害者の気がするが...って何様だよ俺(苦笑)。
最後は臼田選手がキッチリポイントを極めたリバース・ハーフ・ネルソン式アームロックで梶原選手を下しました。
たった一つの技で色々な事を偉そうに書いてしまい,不快に思われる方もいるでしょうが,そう思ったので書きました。
俺はバトラーツのリングに素人観客のくせに誇りと愛着を持っているので...。
久々登場の佐々木選手
若手コンビ
足のツイストで相手の腕を極め,さらに後方に倒れ絞めつける技
張り合い
腕固め
正面からサッカーボールキック
ゆりかもめは,臼田選手がカット
電光石火の脇固め
ツーステップ式のミサイルキック
C・W・アームロック
メキシカンストレッチで臼田選手を追い込む梶原選手
フィニッシュは,リバース・ハーフ・ネルソン式のアームロック
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