格闘探偵団バトラーツ/2010.05.16/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター⑤

◎第5試合 30分1本勝負
 澤 宗紀&矢野啓太vs稔[FREE]&臼田勝美[BML]
 ●矢野啓太(18分59秒 前方回転裏膝十字固め)稔○

★「俺,泣きたくなりました...絶対泣きませんけどね。」
新日本プロレス東京ドーム大会で,高岩選手に叩き潰された大好きなバトラーツ時代の田中稔選手が試合後に出したコメントの一部。 そのコメントは衝撃的で俺の胸に突き刺さった。
試合を観てた事もあり,コメントを無断で引用して曲を作った。 “俺泣きたくなりました”って曲を...当時はRAPを本気でやっていたのだ(笑)。
曲を作ったのは置いておいて,俺はこの試合とコメントで強くなった。
俺はプロレスを観ていて,沢山のプロレスラーから生き様や戦いを魅せられ...そして強くなった。 強さには色々あり,喧嘩が強いとか,格闘技が強いとか,精神的に強いとか,口喧嘩が強いとか,性が強いとか...。
そして,俺は「つええ」,つまり強い。 何が強いかは言わないが,まあ...強いんだ(笑)。
そんなに強くなれたのはプロレスがあっての事。 今までも,これからも俺はプロレスから強さを貰う。
そして今回も.....。
メインには超久々に稔(田中稔)選手が参戦。 しかも今回は純血バトラーツの選手が迎え撃つ!!
思い返せば...
一時休止になり2002年6月9日に再旗揚げを行ったバトラーツ。 その日はサッカーのワールドカップで日本が初勝利して大騒ぎ。 そんな中をバトラーツの復活で大騒ぎしていた当時の俺。
その翌月の7月23日に墜落事故で入院&車椅子生活(1年間の休業)。 そして9月2日のバトラーツ後楽園大会。
入院&車椅子の俺は何度も何度もシュミレーションした...嗚呼したさ。 一度失った想いが強かったから,余計に見逃せないと...嗚呼シュミレーションしたさ。
大好きな田中稔vs日高郁人戦があるし,石川vsカール戦もあるし...嗚呼シュミレーションしたさ。 けど,入院&車椅子じゃ無理だった。
外出許可も出やしないし,沢山の人の手が必要になるから。 迷惑かけまくりの当初は絶対に無理だったさ。
それにしてもバトラー=怪我だな(笑)。 入院の時もバトラーツ。 数年前に骨折した時も,盟友とき兄さんと盟友ふみっちに迷惑かけつつ桂行ってるし。 今回も(苦笑)。
あの時の想いを思い出し,当時以上に想いの詰まったリングを見つめた...。
だが,そんなノスタルジックな想いを吹き飛ばしたのは鮫肌バトラーツの両雄。
特に矢野選手には入場式のマイクからKOされていたが,試合でもたまらなかった。
対する臼田&稔組も流石の強さ..いやあ,スゲエバチバチだった。
臼田選手はコンディション抜群でキレキレだった。 稔選手は紫色のコスチューム...鮫肌コンビと同じリングにいるのが夢見たいな感覚だった。 ただ闘い方はバチバチしつつも,現行系のスタイルを織り交ぜる。
魅せるだけのレスラーは好きじゃ無いが,強くて闘えて魅せれるレスラーは魅力的だ。 稔選手は,まさにそんなカッコイイレスラーになっていた。
対する鮫肌軍も澤選手がガガガガドピュシュバチバチ...我武者羅にバチバチシバキ合っていた。 ただ...少し前の澤選手なら矢野選手を差し置いても,もっとガンガン前に出てたんだろうな。 それが良いのか悪いのかわからないけど...きっと,お兄さんになったんだよね。
そして矢野選手...入場式のマイクで後ろに下がれない状況に追い込んで,そんでもって下がらない闘いをした。 その姿勢に胸が熱くなり,必死で声援をおくっていた。
この日の矢野選手はバトラーツ色の強い...いや,バトラーツだからバトラーツの格闘探偵をした。 倒されても倒されても立ち上がる姿には情念の遺伝子を感じた。
しかし,最後は前方回転裏膝十字固めで稔選手が久々の里帰りを勝利で飾った。
矢野選手が負けた事が悔しかった。 あの頃の思い入れよりも,今への思い入れの方が強くなっているから。 プロレスは...バトラーツは...矢野選手は止まらないから。
激しく大興奮のメイン。 俺は矢野選手から強さを貰った...ありがとう!!


鮫肌コンビ


澤選手


稔選手


「頭おかしいんじゃね...」だって。




握手は拒否される




インロー


バトラーツの旗を指差す澤選手!!


アキレス腱固め




アキレス腱固め


勝率抜群!四の字式アキレス腱固め


デスロック式アンクル・ホールド






膝十字固め


アンクル・ホールド


膝十字固め


脇固め


腕固め




ハイキック




啓ちゃんボンバー


ゆりかもめ


ゆりかもめ&お卍固め


脇固め&膝十字固め




前方回転裏膝十字固め


逃げられず...


フィニッシュ





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