格闘探偵団バトラーツ/2011.11.05/東京・新宿FACE⑥

◎第6試合 ダブルメインイベント1 30分1本勝負
 ○澤 宗紀(21分21秒 お卍固め)スルガマナブ[フーテン・プロモーション]●
★ダブルメイン,まずは澤選手とスルガ選手が鮫肌&バチ穴世代の“バチバチ”を魅せるべく激突。
澤選手は,この大会の数日後には引退を控えている。
ゴングが鳴る前にスルガ選手が奇襲を仕掛け,試合が始まった。 そこからは壮絶な“所謂バチバチ”な試合がリングで展開されていった。
バトラーツが終るから共に引退の澤選手,体調不良もあるようだが,それは試合でも感じる事が出来た。
一方のスルガ選手はフーテンが活動休止状態の中,試合も行っていないのでコンディションは抜群のようだ。 試合勘という部分では,かなりのアドバンテージがあるだろうが,そういった他団体での試合数 が減るのを覚悟して業界の嫌われ者?フーテン所属となったのだから,そうも言ってられない(言わないしね)。
とにかく両者のコンディションの差が,素人目に見ても解ってしまうほどだった。
そんな体調差がある中,ボロ雑巾のようになりながらも何度も立ち上がる澤選手。 「頑張れ」と思いつつ「もう立つな」と願った。
一番澤選手が観られたくない観方をしてしまって申し訳ないが,やはりそういう目で観てしまうよ。 “やり過ぎぐらいが丁度イイ”と言っても,やはり命や健康な体があっての事だからね。
そんな澤選手を相手にスルガ選手は“良い試合”を繰り広げた。
自身がスランプの中,久々にバトラーツとフーテンの闘いが解禁され,スルガ選手は澤選手を相手に“弾けた”。 大場選手曰く“弾けた”。やはり澤選手との対決はドロドロした感情も混ざり激しく面白く弾けていた。
そんな相手と少しでも長くシバキ愛たかったのか?スルガ選手は“良い試合”をした。 “所謂バチバチ”な試合に観客も熱くなり,会場は興奮の坩堝と化した。
だが,バトラーツもフーテンも両方好きな俺個人的には,もっと違った闘いが観たかった。
正直言ってしまえばスルガ選手は不甲斐無かった。 圧倒的なコンディション差がありながら“良い試合”をして,澤選手をシトメル事が出来なかった。
常々フーテンのリングで小野選手や長井選手が言葉で体で示して来た事が,全く反映されてない闘い。 小野選手や長井選手から「バチバチはこんなもんか?」とゲキが飛びそうな試合だった。 熱狂的スルガ選手ファンのお姉ちゃんがいたら,どんだけ怒ってただろう。
澤選手には個人的に最後に観る試合だし頑張って欲しかったけど,スルガ選手にキッチリ勝って引導を渡して欲しかった。 シトメられなかったのはスルガ選手が甘かったのか,澤選手が肉体を越えた頑張りを魅せたか素人の俺には解らないけどね。
けど,みんな喜んでたし,感動的だったしイイんだろうね。 あくまでも,一ファンの戯言だから。
最後は澤選手が渾身のお卍固めで絞り上げると,スルガ選手はギブアップした...「ギブアップしない」んじゃねえのかフーテン?
試合後は,あんなに仲が悪かった両者が健闘を称え合い,スルガ選手はまさかの涙を流した。 やはり,闘った二人にだけ分かち合える何かがあったんだろうね。
まあ偉そうに書いたけど,良い試合だった。
けど,もうこの闘いは観れない。 この大会から数日後澤選手はリングを降りる。

昔は少しだけ書いてたが,最近はすっかり書いてなかったが,澤選手の最後に絡めて久しぶりにZERO1嫌い節を少し書いちゃうから, ZERO1ファンで澤選手ファンの人は特に,ここからは読まないでね♪
書かなきゃいいんだけど,俺も器の小さい男なので,最後って事で書いちゃう。
絶対に気分を害するから,読んじゃ駄目だよ!!


俺は澤選手に思い入れはあるが,引退試合は観に行かない。 ZERO1のリングでバトラーツの選手が引退試合を行うなんて,やっぱ反吐が出るよ。
どれだけ澤選手がZERO1でお世話になったかも解るし,火祭り問題後も星川選手や佐藤耕平選手には バトマットを盛り上げてもらった。
FEC目当てで一度会場にも足を運んだ...。
けどね...俺の中に刻まれたバトDNAが許さないんだよね。 火祭りドタキャン直後のディファ有明観客99人大会にも行ったからこそ許さないんだよね。
似非だけどバトラーツファンだから...やっぱりZERO1が大嫌いだ。 「いつまで火祭り問題とか引きずってるんだ」と思われるだろうが,それが俺の情念なのだからしょうがない。 なんぼ解決した過去の出来事だろうと...。
今更説明するまでも無いが,バトは,石川選手は顎のおっさんに純情な心を弄ばれた上に, 色々な責任を押し付けられ,一人悪者にされた。 そりゃあ世間からはバトと石川選手だけ悪いみたいにされたさ。
その後は亡き三沢光春選手の発言や,色々な事があり,かくかくしかじか...。
で,火祭り騒動もおさまった時期に,俺はインターネットをはじめた。
ネットサーフィンとか良く解らなかったので,とりあえず大好きなバトラーツのホームページを探した。 そこには誰でも書き込める掲示板が設置されていた。
だが,そこに書かれている内容はゼロワンファンからの火祭りドタキャンへの誹謗中傷や,全日本ファンからの土方問題への誹謗中傷だった。 大好きな団体が一方的言いように言われてる事に激怒した俺は,インターネット初心者なので戦い方も解らぬまま掲示板に バトラーツを擁護する書き込みを咄嗟に思いついたバトマンというHNで書き込んだ。
そこから掲示板での書き込みの戦いが始まった。 今だったら,そんな卑怯者達に熱くなる事も無いが,とにかくネット初心者だったからね。
卑怯者達の書き込みはエスカレートして行き,仕舞いには「お前らバトファンなんて社会不適合者だ」みたいな事を書かれた。 なので勤め先の住所と所在地を書き込み,俺が社会不適合者かいつでも見に来いと書き込んだ。 結局,卑怯者達は見に来なかったが,誹謗中傷は続き,結局掲示板は閉鎖されてしまった。
この時の出来事も大きいし,試合や試合後のマイクや,引退ビジネスや同情ビジネスや客寄せパンダ等, 諸々と俺の好みに全く合わないのでZERO1は嫌いなのだが, そんな団体でバトラーツの選手が引退試合を行うのは,どんなに好きな選手でも観に行けないし反吐が出る。
昔,澤選手にも「ゼロワン嫌いなんですよね(笑)」と言われた事あるほど(笑)。
だから,この試合で澤選手とはお別れ。 バトラーツを盛り上げてくれて,色々な思い出をくれて...本当に澤選手には「ありがとう」と言いたい。 前回の北千住大会の観戦記に想いは書いたしね。
最後に澤選手に贈る言葉があるなら...やっぱ「アバヨ!!」かな。
「澤選手アバヨ!!」


スルガ選手入場


澤選手入場


睨み合う両者


ゴングを待たずに試合開始


のっけからシバキ愛




腕固め


かなりコンディションが悪そうな澤選手




逆片エビ固め


胸板へのローキック


胴タックル


顔面踏み付け


ボディ・ソバット












バタフライロック






パンチ


カウンター式飛び付き腕ひしぎ十字固め


滅茶苦茶腕が伸びる!!


恭極




ニー・リフト


投げっ放しタイガー・スープレックス




頭突き




殴り愛


お卍固めが極まる


スルガ選手がギブアップして試合終了




言葉を交わす










奇跡の涙の握手



BACK