格闘探偵団バトラーツ/2011.11.05/東京・新宿FACE⑦
◎第7試合 ダブルメインイベント2 30分1本勝負
○石川雄規(15分34秒 レフェリーストップ)池田大輔[フーテン・プロモーション]●
*胴絞めスリーパー・ホールド
★格闘探偵団バトラーツの最後の試合は,石川vs池田戦という極上カード。
バトラーツ全盛期での試合,フーテン旗揚げ戦での壮絶な命を削り合うような試合,最近では『バチバチ外伝 ギブアップしない!!』でのプロレス
ルールでのプロレスルールを越えた試合。
バチバチファイトという言葉を一番体現するであろうカードがバトラーツを締めくくる。
池田選手はバト時代の入場曲“ビースティ・ボーイズ”の“ファイト・フォー・ユア・ライト”で入場。
反対側のコーナーから石川選手が入場し,リングに入るや池田選手にメンチを切りに行く。
今回の石川選手の気合の入りっぷりは凄まじい。
のっけから池田選手の猛ラッシュで場外にふっ飛ばされる石川選手。
やはり両者の激突は,凄まじいな。
リングでは強烈な打撃の攻防に,緻密なレスリングの鬩ぎ合いと極上の格闘芸術が繰り広げられていく。
だが,大場選手のセコンドワークと存在感が,なんとなく川崎チックな雰囲気を醸し出す。
池田選手なんか自ら「ウーイェーイ!!」をやる程だった...ナイス!ウーイェーイ!!(小野選手)。
だからドロドロとした渦が客席をも巻き込むバトラーツや情念世界と言うよりも,
若干フーテンならではの底抜けに明るく激しいバチバチな感じだった。
それが逆にバト解散の寂しさを忘れさせたのかもしれないね。
池田選手は最近マイブームなのか?今回も頭突きをガンガンぶち込んでいく。
更に寝技よりも立ち技中心に攻め込んでいく...意識してバトラーツの,石川選手の
プロフェッショナルレスリングにアンチテーゼを突きつけているのか?
そういう風に邪推して観ると,似ているようでひじょう相反するコントラストがたまらない。
石川選手は立ち技でボロボロにされながらも,しつこく寝技に引き込み,緻密なグランドテクニックで
池田選手をシトメに行く。
石川選手の緻密な戦術と,池田選手の一撃必殺が合い重なり凄まじいバチバチファイトが繰り広げられた。
最後は石川選手の胴絞めスリーパー・ホールドがガッチリ極まるが,タップしない池田選手を危険と
見たレフェリーが試合を止め,バトラーツ最後の試合は終了した...やっぱ「ギブアップしない!!」だね♪
試合後は今までのような余韻は無く,慌ただしくフィナーレに向け動き出した。
バトラーツ最後の試合で,交わる事無く相反する色を発した両者。
これだからバトラーツは,バチバチは生物で蓋を開けなきゃ解らない面白さ満点なんだよね。
良い試合なんて糞食らえ,両者の死闘は今後も別のリングで行われる事があるかもしれない。
きっと,毎回毎回色を代え,進化し続けるのだろう。
そして,この試合を観て,久々にバトラーツの試合を観て「コレがバチバチだ!!」と思った人達には申し訳ないが,
この試合じゃ,今大会じゃバトラーツもバチバチファイトも,ほんのちょっと,所謂バチバチな面しか魅せてないよ。
けどね,今から深く観たいと思っても無くなるから...ザマアミロ。
素晴らしい試合だったが,この試合がバチバチの全てじゃないんだぜ...もう遅いけどね(笑)。
池田選手入場キッキーン!!
石川選手入場
睨み合う両者
試合開始
池田選手の猛ラッシュ
大ちゃんボンバーで場外ダウン
シバキ愛
V1アームロック
ブレインバスター
頭突きでふっ飛ばす
絡み付く
胴絞めスリーパー・ホールド
ガッチリ極まってる
レフェリーストップでフィニッシュ
交わらない歪んだ愛
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