大日本プロレス2004年4月29日⑥

大日本プロレス/2004.4.29/東京・後楽園ホール⑥

第6試合　ＢＪＷ認定デスマッチヘビー級選手権試合　時間無制限1本勝負
～ガラスボード＆すだれ蛍光灯デスマッチ～
○王者)伊東竜二(16分17秒　片エビ固め)ＢＡＤＢＯＹ非道[冬木軍]●
　 *ファイアーバード・スプラッシュ
※第16代王者伊東竜二が2度目の防衛に成功!!
★最高のデスマッチでした。序盤から両者がアクセル全開でのファイト。非道選手は有刺鉄線パイルを決めました。伊東選手も場外ドラゴン・スプラッシュといきなりのハイスパートバトルに場内は興奮の渦につつまれました。そして戦場は場外へ。西側の看板に伊東選手が非道選手を討ちつければ,逆に東側の看板には非道選手が伊東選手を討ちつける等両者の意地と意地が早くもぶつかり合いました。中盤・終盤は一進一退の消耗戦。というか命を削った攻防が続きました。非道選手は有刺鉄線バットでぶん殴り,場外ではテーブルパイル。そしてガラスでの攻防。コーナー上での攻防から非道選手がガラスへ伊東選手をぶん投げました。場内に飛び散るガラス。伊東選手の背中からしたたり落ちる血と突き刺さるガラス片。凄いぜ。しかし,伊東選手もドラゴンキッカー等で形勢を逆転させると,ガラスを非道選手の上にセットしてのドラゴン・スプラッシュ。これで終わりかと思いきや肩を上げる非道選手。凄い凄過ぎる。今度は非道選手がお返しとばりにガラス片の海へのボディースラムから伊東選手に画鋲を山盛りにしてのローリングセントーン。しかしこれもフィニッシュにならず。そうこうしてると遂に蛍光灯すだれ登場!!非道選手をボディースラムからぐるぐる巻きにしてのドラゴン・スプラッシュ!!これで決まったと思いきやまたもクリアーする非道選手。いったいどうなるんだあ。その後有刺鉄線バットでの攻防を経て伊東選手がコーナー最上段へ。もうドラゴン・スプラッシュは2回もクリアーされてるし,どうすんだと思ったら...!!伊東選手が炎をまとった竜のごとく非道選手の体に牙を突きたてました。上空ではなく前にそして高く飛ぶファイアーバード・スプラッシュ...ファイアードラゴンとでも言うのかな。高さ・飛距離ともに伊東選手の身長からはありえない神業が炸裂し,さしもの非道選手も負けてしまいました。御互い死力を尽くしたというか死線を越えた死闘にはデスマッチの凄惨さからは想像もつかないほど美しいものでした。両選手とも凄かった。試合後に両者に起こったそれぞれの大コールは純粋なる気持ちの集合体のようでした。こんな素晴らしい戦いをありがとう!!