大日本プロレス/2005.2.22/東京・後楽園ホール⑥



第6試合 ノーロープ有刺鉄線&蛍光灯6人タッグデスマッチ 時間無制限1本勝負
伊東竜二&MEN'Sテイオー&金村キンタロー[アパッチ]
vs
BADBOY非道[アパッチ]&佐々木 貴[アパッチ]&葛西 純[フリー]
○伊東竜二(15分53秒 体固め)佐々木 貴[アパッチ]●

*ラダーからのドラゴンスプラッシュ
★セミの余韻を全て忘れてしまうくらい長いメインのリング設営。20分近く待たされた...が,試合への期待からか試合が近づくにつれ会場は温かくなっていく。
葛西選手のリターン参戦..アパッチの内紛..デスマッチ王座を巡る展開.......この試合は様々な事が入り組んだ非常に難しいシュチュエーションながら,試合内容は流石トップデスマッチファイター達の闘いと言うべきモノとなった。
まずは非道選手と佐々木選手が入場。続いて葛西選手が入場...完全にデスマッチモード。尻尾は無しだし,目にはカラコンが入っていて不気味だ。ここで蛍光灯鼠捕りが暴発(いつかこうなると思ってはいたが),しかしそのまま続行。そして大日本軍が入場。リング上のアパッチとリング下の大日本がしばし睨み合い。が,ここでアパッチが奇襲。奇襲が試合開始のゴングとなった。リング外では伊東vs佐々木・金村vs非道・テイオーvs葛西といった図式で乱闘が展開された。主戦場がリングに変わると最初の有刺鉄線の餌食となったのは以外にもテイオー選手だった。
しかしテイオー選手も黙ってはいない。伊東選手と二人がかりで非道選手を"フロントブレンバスター"で有刺鉄線に投げる。非道選手は有刺鉄線に洗濯干しに。それを乗り越え伊東選手がダイブ。続けてテイオー選手も飛ぶのか?と思わせておいて干された非道選手に"アッパーブロー"...流石。
その後戦場はまたまた場外に。北のステージでは伊東選手と佐々木選手がバチバチとやりあう。南側では入り口から金村選手が葛西選手をテーブルに寝かせスプラッシュ。会場は蜂の巣をつついたような盛り上がりだ。リング上に戦場が移っても誰が誰と戦って...とにかくスクランブル模様。金村選手が佐々木選手を"パワーボムホイップ"で叩き付けるとラダー(七尺)を立て爆YAMA狙い...が,ここで葛西選手が金村選手をラダーごと場外にへ投げ捨てる。リング下の金村選手をテーブルに乗せると...葛西選手がリング上のラダーの最上段からリング下の金村選手に凄い落差のスプラッシュ...強烈な一撃でした。続いてリング上ではアパッチが好連携を連発。三選手をラダーに突っ込み椅子でゴンゴン。金村選手に3人まとめての"顔面低空ドロップキックwithチェア"を敢行。とどめは伊東選手と金村選手を並べて葛西選手がラダー最上段からの"パールハーバースプラッシュ"。アパッチが勢いで一気に攻めたてた。
しかし,大日本軍もやられっぱなしではない。コーナーにラダーを置いて葛西選手が伊東選手をスロー...が,逆に伊東選手が葛西選手をスロー。ここで王者の強さが爆発!佐々木選手をスピンキックでふっとばし,テーブルの破片でアパッチを次々とぶん殴る。あまりの思い切りの良さに爽快感すら感じられた。テイオー選手もエルボーで非道選手をぶっ飛ばす。金村選手は佐々木選手にジャーマンを連発...最後は"右腕"で逆にぶっ飛ばされたが,伊東選手が得意のキックで蹴散らす。そしてテイオー選手&金村選手が素晴らしい技を..."ミラクルエクスタシー+シットダウンボム"...これは素晴らしかった。
ここで勝負をかける伊東選手は葛西選手にジャーマン狙い...が"急所蹴り"で阻止される。ならばと"ドラゴン・キッカー"を繰出すもブロック...王者は常に研究されるものなのだなあ。気がつくと二人の攻防は"蛍光灯鼠捕り"の目の前。葛西選手が伊東選手を押さえ佐々木選手に何やら指示。すると佐々木選手が"ドロップキック"...「ドーン」伊東選手と葛西選手が仲良く"蛍光灯鼠捕り"の餌食に。フラフラの伊東選手にアパッチの猛攻が襲いかかる。佐々木選手の"顔面トラースキック"。非道選手の"有刺鉄線バットフルスイング&フェイスバスターwith有刺鉄線バット"。葛西選手の"ロックオンジャーマン"。最後は佐々木選手の"ライガーボムwithラダー&チェア&有刺鉄線バット"...凄まじい威力でした(佐々木選手は世界一のシットダウンパワーボムの使い手だと思われます)。王者伊東選手に最大のピンチが!
が,ここでテイオー選手が助けに入る...流石イイ仕事しますなあ。佐々木選手を"テキサス左ストレート"でぶっ飛ばすと,首にラダーを巻きグルングルン最強モード!テキサスブロンコ大爆発!!次々ふっとばされるアパッチ軍。すると王者伊東選手は佐々木選手を始末にかかる。"右腕"でテイオー選手がやられるも,伊東選手が"膝蹴り"で佐々木選手を返り討ち。するとテイオー選手も最後の力をふりしぼり佐々木選手にツームストンの体勢からフェイスバスター。さあ満を持して伊東選手がラダーへ昇る。が,ここで葛西選手が邪魔をしに...葛西選手を金村選手が。少し回復した佐々木選手にテイオー選手が"ミラクルエクスタシー"で再び動けなく。ならばと非道選手が邪魔しに...が,非道選手をテイオー選手が。ラダーに5人が群がる中王者が跳んだ!!止め金具がされてない七尺ラダー最上段からのドラゴンスプラッシュ!!不安定な足場からの踏みきりに体勢が前のめりに...しかし,前のめりながら一番威力のアル上半身をきっちり使って佐々木選手を爆撃!強烈な一撃を食らった佐々木選手に返す力など無く3カウントが叩かれた。
乱戦を自らの力で締めた伊東選手。勝利が決まった直後の表情にはゾクゾクさせられた。
試合後はアパッチが乱入し大日本勢もリングに上がり大乱闘。乱闘がおさまっても舌戦は終わらず。まず葛西選手が「...もっと遊んでくれよ」と...脇から大量の出血しといて言うなあ。しかし,横にいた佐々木選手がマイクを掴むと葛西批判と伊東選手のベルトへの挑戦を再び訴える。...最近の大日本での佐々木選手からは"バキューン"が消えフェイクが減り男気と試合熱が上がってきた。まだ早いだろうが素晴らしいデスマッチファイターに変身しつつある。刻まれる傷の数だけチャレンジに近づいている気がする...だから余計葛西選手は邪魔なんだろうなあ。で,伊東選手がガンガン来やがれみたいに。
その後は再び伊東選手と葛西選手の舌戦。伊東選手が葛西選手との一番の違いは"ベルト(デスマッチヘビー級)を巻いたことがねえ"と。葛西選手は"俺はデスマッチがやりたくてレスラーになった...途中からデスマッチやりだした伊東選手とは違う"みたいな事を言いました。...ならなんで大日本をやめて中途半端なメジャー団体で中途半端なポジションにいたんだ?あまり偉そうな事言えないと思うけどなあ。そういや佐々木義人選手も見にきてたな。まあいいや。
金村選手がちょこっと客に促されちょと喋りました(流れを読んだ短いマイクは流石...金村選手が喋るとこじゃなかったもんな)。最後は伊東選手が"空いてる席をマンパンに""それが当り前になるまでスゲエ事してくぞ"とキッチリ締めて終わりました...いや~王者だなあ。マジでカッコ良かったです。
この試合は王者らしい伊東選手。テイオー選手の巧さ。金村選手の重さ。非道選手のしつこさ。佐々木選手の爆発。葛西選手の破天荒さ。6選手の素晴らしさがスイングした素晴らしいデスマッチでした。葛西選手は前団体の時より活き活きしてたらしい...俺は前団体が大嫌いだからほとんど観た事ないが...確かに素晴らしいデスマッチファイターだし素晴らし内容だったけど,正直あんなもんかと思ってしまいました。期待されていた(俺はしてないけど)葛西選手は人気こそ抜群ながら,それほどインパクトは無かったかな...どうだろう。当り前じゃ無いことやって支持されていた葛西選手と,当り前じゃ無いことを当たり前に,それ以上に新化させ完成度を高めた伊東選手ではやはりデスマッチおける開きが感じられた......。なんだかんだ言っても次が楽しみだけどね!!
※この試合のみサムライTVの"大日大戦"見た後に書いたので,かなり試合内容がしっかりしてしまいました。


ノーロープ有刺鉄線&蛍光灯6人タッグデスマッチ


非道選手


葛西選手


伊東選手


佐々木選手


場外戦






有刺鉄線洗濯干し


ラダー最上段からの場外スプラッシュ




アパッチ好連携


3人がかりの顔面低空ドロップキックwithチェア


ラダー最上段からのパールハーバースプラッシュ


蛍光灯鼠捕り炸裂


フェイスバスターwith有刺鉄線バット


ライガーボムwithラダー&チェア&有刺鉄線バット...世界一!




フィニッシュ前




乱闘


乱闘後


蛍光灯をかじる葛西選手


佐々木vs葛西の図




王者の風格


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