大日本プロレス2006年7月14日⑥

大日本プロレス/2006.7.14/東京・後楽園ホール⑥

◎第6試合　夏だ！デスマッチだ！キチガイ祭り　時間無制限1本勝負
　佐々木　貴＆伊東竜二vs"黒天使"沼澤邪鬼＆葛西　純
　○伊東竜二(20分10秒　体固め)"黒天使"沼澤邪鬼●
　*ドラゴン・スプラッシュｗｉｔｈ蛍光灯神輿
★メインはキチガイ祭り。リングは蛍光灯鳥居があり,リング下に蛍光灯が沢山入ったバケツがあり,各所に蛍光灯束が置かれるシンプルなもの。そこに貴＆伊東組が蛍光灯神輿を持ち込み祭りの準備は完了。シンプルなデスマッチ形式ながら,流石デスマッチのトップファイター達。魅せてくれました。
のっけからノーガードで蛍光灯の殴り合い...流石祭りで。しかし,お祭り気分はそこそこに,質の高い素晴らしい試合が展開されました。キチガイ祭りとうたわれていましたが,あまりキチガイな感じはしなかったですね。うまくまとまったスゲエデスマッチだったと思います。ってことは,キチガイを封じて,スゲエデスマッチに持っていった伊東選手が凄かったって事なんですね。会場の支持は,あきらかにジャンキーズ寄りになってきてるのですが,要所要所でのセンスはさすがですよ。葛西選手の蛍光灯ダイブを迎撃した伸びのあるキックなんかありえないですよ。
試合ではジャンキーズの猛攻を凌いだ,貴＆伊東組が大反撃。最後は伊東選手が久々のドラゴンンスプラッシュｗｉｔｈ蛍光灯神輿で勝利!!やっぱ凄い説得力とインパクトでした。葛西選手の受けっぷりとクレイジーさ。沼澤選手の神憑りな存在感。貴選手の王者としての自信。...最近の伊東選手は一歩引いてましたが,やはりエースですよ。最後の一発で全部持っていきました。そんな伊東選手を貴選手は今日一番輝いていたと次期挑戦者に指名...うおおお!!
しかし,会場は半々の反応。「邪鬼カワイイ♪」「早く終わっていいよジャンキーズ見れたし♪」とか言ってる馬鹿女や,有名だからとか,過去の実績。本日の受けっぷりで「葛西」と騒ぐ人々...。そんな安っぽい考えのファンの遙か上をいっていた葛西選手!!マイクを握るや「伊東とやるために戻ってきたんだ...伊東に勝って欲しいからオレッチが伊東をバックアップするぞ!」みたいな事いいました...うおおおお!!
さっきまで「葛西」「葛西」言ってたのに,ころっと掌返す親子連れの父親や,黙り込む馬鹿女...そうなんだよ。どうせならドラマティックにいきたいジャン!!それに葛西選手は復帰して,シングルで大きなデスマッチはやっていない。だから今の葛西選手が挑戦しても最高の舞台とはならない。次の文体で葛西選手も誰かと大きなデスマッチをやるだろう...それを超えて伊東vs葛西戦が実現すれば最高だ。ただ...伊東vs関本戦のように,なかなか思い通りにいかないのが勝負の世界。次回後楽園では異次元対決"貴＆沼澤vs伊東＆葛西"戦が決まった。また大日本は新しい流れに入っていくようだ。今度の流れも激流だろう...ますます見逃せない。