大日本プロレス2006年9月10日⑥

大日本プロレス/2006.9.10/神奈川・横浜文化体育館⑥

◎第6試合　ＢＪＷ認定デスマッチヘビー級選手権試合　時間無制限1本勝負
～超高層ラダー＋蛍光灯＆有刺鉄線四面地獄デスマッチ～
　●王者)佐々木　貴(22分27秒　ハーフネルソン・スープレックス・ホールド)伊東竜二○
※新王者誕生!!伊東竜二が第19代王者に!!
★メインは...スゲエデスマッチでした。序盤はお互い相手の出方を伺いつつ,濃厚なレスリングを展開。蛍光灯に囲まれた状況でのレスリング...なんとも緊張感がありスリリングでした。試合が進むと蛍光灯の攻撃もチラホラ出始めました。そして場外の蛍光灯台に貴選手が伊東選手をブレンバスターで投げ主導権を握りました。そこから攻めまくる貴選手。ケージに貼り付けられた蛍光灯へのスルー等,流石王者って強さです。しかし,伊東選手も負けてはいない。ケージ内(蛍光灯地獄)へのスルーで貴選手を檻に閉じ込めると... 外から蛍光灯束で殴りつけました...キチガイです。さらに雪崩式フランケン。ムーンサルトプレスで追撃。
そして,いよいよ檻の上へ。両者が檻の上で主導権争い。しかし,貴選手は檻の隙間に蛍光灯を差込,そのまま蛍光灯ごとキックで伊東選手を蹴りつけました。そして,脅威のケージ+ラダーからの雪崩式ブレンバスター敢行!!マット上は蛍光灯の破片だらけ。仕掛けた方も,受けた方も死んじゃうんじゃないかってほどの衝撃でした。が...立ち上がる両者...凄すぎです。
そして貴選手が勝負をかけた右脚With蛍光灯を狙うも,紙一重でかわす伊東選手。ここからは伊東選手の大反撃が。正調ドラゴン・スプラッシュＷｉｔｈ蛍光灯束は３カウントが奪えない(驚)。ならばと場外に設置された有刺鉄線台をリングに投げ入れました... こういうとこがスマートに出来る伊東選手は凄いです。それを椅子を使い貴選手にセット。そして再び檻の上へ。...が,蘇生した貴選手が椅子を投げつけ伊東選手を足止め。再び檻の上での攻防になるも,ここは伊東選手が粘り。貴選手は有刺鉄線台に墜落。クラッシュのダメージと有刺鉄線がからまり貴選手は万事休す？ここで伊東選手はさらに上のラダーではなく,檻の上からスプラッシュ!! 相手のダメージを見極めての技...本当スゲエっす。
その後は両者が死力を振り絞り,お互いの得意技を出すも決着せず。ここで伊東選手がファイアーサンダー？杯ボルテージ?連発から,みちドラⅡで貴選手の動きを止める。かなりのダメージの貴選手は動けるはずもありません。そこを勝機と見た伊東選手は遂に檻の上のラダー最上段へ。流血とダメージにより足元がいつもより不安定...しかし飛びました。スゲエ勇気です...しかし,残念ながら届かずダイビング・ヘッドバットのような感じに。
もちろん不完全な技で負けるほど王者は弱くありません。これをクリアーし,両者最後の最後の戦いへ。お互いダメージが大きいにもかかわらず戦い続けます...凄すぎです。そんな攻防の末最後は伊東選手がハーフネルソン・スープレックスホールドで勝利!! 会場じは｢え～？｣って反応もありましたが,凄い試合だったし凄い勝利だったと思います。とっておきの技(ケージ+ラダーからのスプラッシュ)を失敗し, ものすごいダメージの中,相手をスープレックスでホールドするなんてものすごい事です。動揺や焦りもあったでしょうに...凄いっす。さらに相手へのダメージの大きいハーフネルソン... もちろんホールドする方はフルネルソンより不安定な腕のフック。とんでもなく説得力のあるフィニッシュだったと思います。
試合全体をレスリングがしめる割合が多い試合でした。濃密なプロのレスリングの攻防の中でのデスマッチムーブはより一層輝いて見えました。そして久々に伊東選手の腰にベルトが帰ってきました!! やはりデスマッチヘビー級のベルトが一番似合うのは伊東選手ですね。試合後には伊東選手がマイクで挑戦者を募る... そして,葛西選手が挑戦表明!!｢伊東とやるなら死んでもいい!!引退してもいい!!｣と。しかし,伊東選手は先の先を見てるので"死んだりしないし引退もしない"と王者として一枚上の発言。さらに貴選手も"俺も死んだり引退したっていいなんて思わない"と。さらにまだまだ伊東選手の首を狙って行くと...まだまだ大日本の勢いは止まりませんね。そして｢蛍光灯余ってるよ!!｣という下等な野次にも丁寧に反応してくれる伊東選手。 "蛍光灯だけが大日本のデスマッチじゃない!!" "いつまでも蛍光灯ばっかじゃいけない" "もっとスゲエアイテムを探して行く!!"と... やはりファンの考えの遙か先を行く伊東選手そして大日本なのでした。最高のデスマッチファイター達に栄光あれ!!