大日本プロレス2007年3月14日④

大日本プロレス/2007.3.14/東京・後楽園ホール④

◎第4試合　伊東竜二復帰戦　30分1本勝負
　～バーブドワイヤーボード６人タッグデスマッチ～
　伊東竜二＆アブドーラ小林＆シャドウＷＸ
vs
“黒天使”沼澤邪鬼＆葛西　純[アパッチ]＆稲松三郎[KAIENTAI DOJO]
　○伊東竜二(20分25秒　体固め)稲松三郎[KAIENTAI DOJO]●
　*ドラゴン・スプラッシュｗｉｔｈバーブドワイヤーボード
★待ちに待った伊東選手の復帰戦!! あ～待った...待ったさ。半年...ファンにしてみれば長い半年だった。僕にとってはそうだ。伊東選手が欠場してから大日本の会場に足しげく通う事はなくなった。正月の後楽園も行かなかった。
リング上には新しいデスマッチ世代が頭角を出してきた。実際今回のメインには宮本選手が登場した。そして,いつもメインをしめるのは大日本所属外の選手になった。どんなに凄い選手がいてもここは大日本プロレス。そして,エースは伊東選手なのだ。
「伊東竜二復帰戦」はバーブドワーヤーボード６人タッグデスマッチ。その中の４人が大日本所属選手。大日本勢の底力を魅せる意味でも, 伊東選手の存在感を示す意味でもセミ前ながら選手＆団体にとって大事な一戦となった。
そんな期待に応えるかのようにリング上では素晴らしいデスマッチが繰り広げられた。伊東選手は入場時に有刺鉄線スパイダーネットを持参した。その姿を現すや大声援が伊東選手の復帰を祝う。コール時には無数の紙テープが舞った。
...しかし,有刺鉄線を使用したデスマッチではこれが序盤のテンポを崩す。有刺鉄線に絡まる紙テープ...これがなかなか取れない。すると試合は必然的に場外へ。さらに選手は足を取られる。気持ちはわかるが紙テープなどは,その試合の性質を理解した上で投げて欲しい。それにしても大日本にしろバトラーツにしろ紙テープが随分舞うようになったなあ...。
さて試合では序盤からエンジン全開でぶっ飛ばす伊東選手。のっけから場外ドラゴン・スプラッシュで舞う。その高さ・美しさ・迫力に超満員の観衆から声援が湧き上がる。
さらに今更ながらその蹴りの凄さに驚かされる。長いコンパスから繰り出される蹴りは,相手にあたるや重く激しい音を発した。沢山観ているうちに伊東選手の蹴りに随分目が慣れてしまっていたなあと思いました。改めてみると,その蹴りの破壊力は大日本一(他団体・フリー参戦を含め)と言って間違いないだろう。
そんな伊東選手も半年ぶりの試合ではなかなか試合を有利に進めることは出来なかった。考えてみれば相手はジャンキーズ+Ｓ.Ｏ.Ｄ.そりゃあ復帰戦の相手に易々と主導権を握らせるわけながない。
中盤から伊東選手が一人攻め続けられる...が, 相手の攻撃を...プロレスの痛みを思い出しているようにも感じた。
終盤になるや誰が復帰戦だったかもわからないような激しい展開が続く。そして伊東選手がスパイダーネットを相手に巻き付けてのドラゴン・スプラッシュを狙う。が,それを阻止されると,まったく単純かつ効果的でインパクトのある使い方をする。ターゲットに絞った稲松選手以外を味方を使いスパイダーネットで動けなくしたのだ。さあ!!ここからはＤＲＡＧＯＮＴＩＭＥ!!
稲松選手の上にボードをセットしコーナーへ昇る伊東選手。両手を広げ「シャー!!」次の瞬間天に舞ったデスマッチドラゴン!! 20分25秒...ドラゴン・スプラッシュｗｉｔｈバーブドワイヤーボードで伊東選手が自らの復帰戦を勝利で飾った。その美しさと説得力...そして待ちに待った期待感に超満員のホールが爆発した。
試合後葛西選手と舌戦を繰り広げ,その後復帰の挨拶を行いました。そして「スゲエデスマッチ」って言葉を久々に聞きました。やっぱり伊東選手はカッコ良くてスゲエデスマッチファイターでした。伊東選手復帰おめでてとうございます!!