覆面屋工房/2012.11.25/東京・新宿FACE・雑感
※はじめに...俺はプロレスを観客なので観客の視点でとらえて来た事や雑誌で読んだりTVで見た
事程度しか知りません。知らない者から観た薄っぺらい感想文ですので,それでも良い方のみ御覧ください。
◎雑感
★前週のドリーマーズで盟友とき兄さんから,『覆面MANIA22』観戦を誘われたが保留していた。
しかし,サムライTVのCMLL中継を毎回見てて,今一番お気に入りのルチャドールでスペル・エストレージャの
ストゥーカ・Jr選手が来日と知り,日に日に募る想い。
だが,金銭的に給料日前日では厳しいので,見送るか一番安い席で観るか迷っていたら...色々な事情が重なり,
盟友とき兄さん&たける隊長からチケットを譲っていただける事になり急遽観戦決定。
そんな訳で『覆面MANIA 12』以来,超久々の覆面MANIA観戦となった。
日曜日の歌舞伎町の雑踏の中を抜け,旧コマ劇場前で盟友とき兄さんと待ち合わせ,チケットを譲っていただく...ありがとうございました。
鼻がもげそうなほど寒いので,早速新宿FACEに潜入。
入口でチケットをもぎられ,更にFACE名物の強制ドリンク代を渋々支払い(笑)中へ。
思ってた以上に賑わっている会場。
売店も沢山出てて,華やかでワクワクしてくる。
ドリンクチケットを生ビールに引換えカウンターの良席で乾杯♪
場内には覆面DJが流すロカビリーが流れる。
最初は会話を遮りうるさかったが,耳が慣れると良質の音楽が心地良かった。
待ち時間も音楽に耳を傾け楽しく過ごせた。
会場内で盟友ミニ☆カレーさんと,ジュリマリのジュリちゃんと遭遇。
思いがけない遭遇だったが,ミニ☆カレーさんとは隔週で遭遇してる(笑)。
ちなみに盟友とき兄さんとは三週連続日曜日を過ごしてる(笑)。
もはやホモダチ以上恋人未満だ。
★試合に先がけ全選手入場式が行われ。
CMLL JAPANの入場式で御馴染みの曲がテンションを上げる♪
華やかな覆面戦士達がズラリと並んだリング上は最高だった。
観たかったストゥーカ選手を目撃したら,体が震える程の感動が体中を駆け抜けた。
観たかったプロレスラーを始めて観た時の感動...久方ぶりの感動だったなあ。
カカオ選手が挨拶を行い,キスコールをかわし新妻のキャット選手がユーストリーム中継等の告知を行った。
★本戦に先がけ第0試合としてマッチョ☆様と,ミスター・フィットネス選手なる素人の外国人がエキシビジョンで激突。
どうやらフィットネスの先生らしきミスター・フィットネス選手は,外国人特有のテンションの高さをこれでもかと魅せた(笑)。
しかし素人なだけあって,1,2度とった受身等は危なっかしかった。
対するマッチョ☆様は素人相手にプロレスラーの懐の深さや,強さを魅せる。
と言っても,ほんの“さわり”程度で3分間が終了。
フィットネス選手のプロレスやプロレスラーに対するリスペクトがあったのだろう。
格闘技の大会等で,格闘家がニヤニヤしながらプロレスごっこをやるよりは,1000倍以上面白かった。
フィットネス選手の素人ながらの奮闘と,マッチョ☆様のプロレスラーのプライドが静かに激突したエキシビジョンマッチは,
個人的に結構面白かった。
★第1試合はドリーマーズの選手三名がマスクを被り登場。
(株)さとうPRESENTSに,TOMOYA選手が出てるのがちょっと意味深。
そこに一人プロレスラーの動きでは無い,空手家スタイルのBLACK選手。
正直試合っぷりは・・・だったが,見た目のカッコ良さはピカイチ♪
黒い和装マスクと,空手着と鋭い蹴りがカッコイイ雰囲気をかもしだしていた。
試合はドリーマーズの三選手が,ほとんどリング上を支配し激闘を繰り広げる。
そんな中,くにおくんがプチブレーク。
放送コードギリギリの奇声と,得意のロボットダンスで会場を盛り上げる...多分盛り上がってた。
少なくとも俺達は大盛り上がりだった。
最後はTOMOYA選手の北斗原爆固めで敗れたくにおくんだったが,ある意味一人勝ちな試合だった。
★第2試合はカード的に全く期待してなったが,蓋を開けたら面白すぎた。
笑いの要素がふんだんな試合は,菊タロー選手を中心に笑いの渦がまきおこった。
Ken選手がマイクで「俺からフォール取ったらベルトくれてやる」と言ったもんだから,敵味方関係無く意気込む...が,なんとか仲間割れは阻止。
ってとっから試合開始。
バニーズは素早く的確な動きで魅せてくれた。
見方がピンチの時にSOS信号を出せばすぐに加勢。
可愛い仕草もするけれど,凄いコンビだった。
キャット選手とアップル選手は可愛かった。
アップル選手は少々?ポッチャリしたせいか,外国人みたいで最初誰だかわからなかった。
チノ選手は血が騒ぐカンフージョーで入場し,スゲェ場外ライダーキックを見舞った。
虎龍鬼選手は置いといて(笑)。
Ken選手は王者らしい強さを見せた。
そしてセクハラ満載の菊タロー選手は流石だった。
同じ試合の中で「笑う」と「笑われる」選手がいる状況で,しっかり楽しい空間を作っていた。
おかげで笑いまくったし,終始笑顔で試合が観れた。
特に数珠繋ぎ首四の字固めの中,女子選手にはさまれ「こりゃあええわ」って漏らしたのが最高だった。
ただ新妻のオッパイを揉んじゃ駄目よ...更にビッチと罵っちゃ駄目よ...面白かったけど(笑)。
最後は混戦の中,Ken選手がバニー6選手をBARONESSで押え込み勝利した。
★第3試合はドリーマーズ提供試合として,本戦ではなかなかお目にかかれない新幹線対決が実現。
テクニコの,こまち&やまびこ組の入場で久々に銀河鉄道999を聴いたら胸が熱くなるね。
ムーチャス入江アナの生車掌アナウンスも最高だった。
試合でもなかなかのコンビネーションと素晴らしい飛び技を魅せた。
だが,相手が強過ぎる。
ドリーマーズ最強コンビの,ブラックスターズのはやて&守部組だもの。
はやて選手はドリーマーズのリング同様,後輩新幹線に厳しい攻めを見せる。
後輩の新幹線が飛び技で魅せるならば,悪の新幹線は重い攻撃で魅せる。
試合への陰影の付け方が流石だった。
守部選手はマスクが豪華で超カッコ良かった。
動きも躍動感があって,マスクを付けても普段と変わらぬ強さだった。
最後は最強コンビの重い攻撃のダメージで終盤からガクっと動きの落ちたやまびこ選手を,守部選手がフロッグ・スプラッシュで圧殺し勝利した。
★第4試合はアレナメヒコで行われた試合を,実況&解説無しで放送。
臨場感溢れる音等で最初は興奮したが,さすがに生で試合を見てる最中なので迫力に欠け後半は眠くなった。
それにメキシカン達が地元での動き同等の事を,遠く離れた日本で出来ない可能性も大いにあるし。
ある意味アドバンテージや,マイナスになりそうな試みだったが...。
そんな不安を抱えたままメインに突入。
だが不安なんかふっ飛ぶ位に,選手の入場から興奮度マックス!!
やっぱり観たくって切望していた選手を,実際に目の前で観れる幸せや興奮ったらありゃしない。
試合は両軍選手が出し惜しみの無いルチャリブレを魅せる。
藤田選手はルードモードで魅力倍増♪
可愛らしい素顔を隠すマスクが更に魅力を倍増させている。
覆面MANIAのコンセプトに最もフィットしたキャラかもしれない。
入場から試合まで徹底したルー道が最高だった!!
ネグラ選手は以前見たのとちょっと違う感じだった。
実際には何号かいるのかもね。
だから違うのが観れてうぃんが...いや,運が良かった。
スペイン語も堪能で,セコンドから野次ったり,味方に応援したり盛り上げていた。
ブーイング飛ばした時に睨まれたのは,ちょっとおっかのかった...あ,おっかなかった(笑)。
インサイドワークや,ちょっとした動きが素晴らしく,試合への良い潤滑油のような役目を果たしていた。
常連ルチャドールのアルカンヘル選手は元気すぎたセイ!!
デカイのに動けるし,ベテランなのにスピード感も抜群だし凄かった。
更に複雑なジャベの数々が試合を薄っぺらじゃない重厚なものにしていた。
こういった事が出来る選手がいるだけで,ルチャの試合は一味も二味も違うくなるよなあ。
飛ぶだけの選手ばっかじゃあ,こんなに面白い試合にならないし,流行のXディビジョン系の試合みたいに薄っぺらくなってしまう。
と,ルード軍の編成だけみても見事なマッチメークなのだ。
対するテクニコ軍も素晴らしい編成だった。
破裏拳選手は,他の選手と比べると,その陰影の全く無い薄い体が余計に目立った。
体と同様実力的にも一人だけ未熟感が拭えず,当然敵軍に捕まる場面も多かった。
だが,折れない心と根性で必死に耐え,3カウントを奪われなかった時点で十分すぎる活躍だった。
カカオ選手はメキシカンに負けじと躍動感溢れる動きを魅せる。
ストゥーカ選手と放ったステレオ式のトペ・スイシーダなんかカカオ選手の方が勢いがあって凄かったくらい。
更にラ・ケブラーダまで炸裂させ最高の動きを魅せる。
水色のコスチュームと鍛え上げられた体の見栄えも最高で,メキシカン達に負けない貫禄があった。
そして,この試合であり今大会の目玉のストゥーカ選手。
いやあ,実に素晴らしい選手だった。
一個一個の動きが的確で,更に重みがあった。
試合後に近くで見ると背なんか全然大きく無いのだが,リング上で観るとヘビー級と勘違いするほどのデカさだった。
分厚い肉体と,体全身を使って動く躍動感と,生まれ持った何かがそう魅せるのだろう。
ロープワークをカウンター席の真正面で観ると,もう迫力満点で怖いほどだった。
そして観たかったけど,新宿FACEの低い天井や,狭い場外では無理と思われた背面トペも見事に炸裂。
後ろ向きで,内にダイブするのかと思わせ,背面から飛び出し,前面でアタックする素晴らしい飛行だった。
会場の空間サイズギリギリを使った雄大なダイブに感動した。
そして見事だったのは芸術的なバンプの美しさ。
どんな技も見事なバンプで受けきるんだけど,その美しに惚れ惚れ。
まるで水の上をすべるようなバンプとでも言うのだろうか。
とにかく美しいバンプも凄かった。
更に危機回避能力も抜群で,下手をしたら試合の流れが止まったり,怪我につながりそうな場面も柔らかい体と,冷静な判断で見事に切り抜けたり。
ストゥーカ選手の攻守抜群な魅力にKOされてしまった。
リング上で繰り広げられる激しく楽しいルチャリブレに会場も俺も大熱狂。
興奮や驚きが全く途切れない試合,最後はストゥーカ選手が必殺のトルペード(気をつけの姿勢でのダイビング・ボディプレス)をネグラ選手に命中させ勝利した。
最高の試合で超面白かった♪
最初のVTRを観終えて感じた不安なんか,まったく感じる事が無かった。
選手達がVTR以上のハイクオリティーかつ,激しく熱い試合を行ったから。
更に生の迫力ってのがあるしね。
やはりプロレスラー達は,ファンの想像をはるかに越えていくねぇ♪
そして,メキシカン達の抜群のコンディションにも驚かされた。
初来日?のストゥーカ選手が,いきなりポテンシャル全開の動きを,空間に制限のある会場で魅せるのは勿論。
ベテランのアルカンヘル選手が試合の大半をリング上で動き続けてた事。
それを遠く離れた異国のリングで,地元以上の試合を行う事実。
いや~C,MLLやCMLL系の底力っていうか凄さをまざまざと感じた。
おかげで本場メキシコでCMLL観たくなっちゃった。
とにかく両選手の素晴らしいコンディションは,地元日本の選手達も間近で観て得る物だらけだっただろう。
正直,地元なのに遠くの国から来た選手よりコンディション悪い選手は何名もいただろうしね。
とにかく素晴らしかったメキシカンの両選手に,メインを闘った選手達。
心から素晴らしい試合を「ありがとう」と言いたいね。
グラシアス!!
試合後はカカオ選手がマイクで挨拶。
その最中,盟友とき兄さんがまたもファインプレーを。
盟友とき兄さんの持ってたメキシコ国旗を,ストゥーカ選手が使ってメキシコ愛を撒き散らす。
国旗一枚で更にルチャ感が増した試合後のリング...盟友とき兄さんナイスっす!!
更にストゥーカ選手もスペイン語で挨拶を行い,感謝の気持ちを述べていた...と思う。
最後は記念撮影が行われ,試合後には撤収時間ギリギリまで選手との交流がリングサイドや会場のあちこちで行われた。
こういった交流が出来るのも凄く嬉しかったし,興行の満足度も更に高まるし最高だった。
そして,俺もストゥーカ選手とカカオ選手に一緒に写真を撮っていただいた...ありがとうございました&グラシアス。
とにかくスゲエ面白かった覆面MANIA 22。
試合後も興奮が収まらず,盟友とき兄さんと駅のホームでお別れなのに,電車が来るギリギリまで喋り続けた(笑)。
失礼なんだけど観る前は正直期待してなかったんだけどね(笑)。
良い意味で期待を大きく裏切られて最高だったし楽しかった。
すんげえ楽しかった♪
うん,楽しかった♪って言葉に限るね。
ずっとニコニコ笑顔でプロレス観るのも良いもんだ。
悪評会場(プロレスファン的に)新宿FACEで観たプロレスの中でも屈指の面白い興行だった♪
こんなの魅せられると次も行きたくなっちゃうよね。
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