フーテン・プロモーション/2005.4.24/神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館⑤



◎第5試合 60分1本勝負
●池田大輔(13分56秒 チキンウィング・フェースロック)石川雄規○
★文句なしのバチバチファイト。イイ意味で"馬鹿な大人達の殴り合い"でした。とにかくすっげえ試合でした。入場時から両者とも素晴らしい表情。そしてレフェリーがボディーチェック...運命のゴングが...!!鳴る前に池田選手が顔面パンチ!!ヒットと同時にゴングが鳴るや石川選手がダウン。これで終わってもおかしくない一撃に「秒殺?」とも思われたが,石川選手がなんともいえない表情で立ちあがりました(カッコイイ)。その後は両者意地剥き出しのバチバチファイト。池田選手がキックで石川選手をぶったおせば,石川選手は張り手とねちっこいグランドで池田選手を追いこむ。張り手のシバキ合いもパンチ合戦に発展。池田選手のパンチが石川選手の頭に当たると,とんでもねえ「ゴツ」っとした音が鳴りました。プロレス音に会場の歓声も膨れ上がる。その後も両者はダウンを奪い合う。ダウンした石川選手の顔面を蹴り上げる池田選手...すげえ!!そこには格闘技のような不快感ではなく愛が感じられた。終盤池田選手が強烈なキックで石川選手を追いこむ。勝利を確信したか池田選手は腕をぶん回しロープに跳ぶ。大ちゃんボンバー...が,この時石川選手が昭和の名場面を再現。いわゆる"逆ラリアット"で池田選手の"大ちゃんボンバー"と相打ちに。研ぎ澄まされた一撃は飛龍のようだった。そこから情念バックドロップ!ネーシャ!!延髄斬りの連打でさらに追い討ちをかける石川選手。最後は頭突き合戦からグランドでの極め合いになる。石川選手のフェースロックを斬り返した池田選手はフロントネックロックで石川選手を落としにかかる。しかし,石川選手がハンマーロックで斬り返しチキンウィングフェースロックを覆い被さる状態で極め勝利しました。かけ手が上でこの技が極めるって珍しかったなあ...腕が恐ろしい位極まってました。バチバチをずうっと続けて来た石川選手の情念が勝りました。バチバチは激しい打撃もそうだけど,しつこいグランドもバチバチの一味ですから...そこが出たのかな。
試合後ボロボロの二人が長いハグ。そして正座して礼。いつまでも顔を上げない池田選手...目には光るものが。それをどうってことねえよって感じで笑顔で迎える石川選手。石川選手の人間的にも大きなところは,やっぱカッコイイなあ。池田選手の冒険心たっぷりなところもカッコイイ。カッコイイプロレスラーがぶつかり合い。ぶつかり合った者同士が感動するんだから観に来てる俺らも感動する。それは試合後のスタンディングオべーションのような長い拍手に生まれ変わった。そのなんとも温かな拍手に池田選手感激...俺もその素晴らしく雰囲気にゾクゾク感動しちゃいました。選手と客と,魂と魂...全てがぶつかり合い融合し空間を創る...バチバチプロレスは本当素晴らしいです。こんな素晴らしい"戦い"を観に来ないで,大口叩いてるビッグマウスが滑稽に見えます。BATIBATIには"戦い"があった。それいて物凄く居心地のイイ空間でした。


情念


池田選手






パンチで奇襲攻撃






クルックヘッドシザース


馬乗りパンチ


しばきあい






ダウンの石川選手の顔面を蹴りに行く池田選手






フィニッシュ...CWフェースロック




正座


ノーサイド


深深と礼








泣いてないっすよ


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