フーテン・プロモーション2005年11月12日③

フーテン・プロモーション/2005.11.12/東京・北沢タウンホール③

◎第3試合　30分1本勝負
●伊藤博之[TEAM ALLIANCE](13分40秒　ＫＯ)森嶋　猛[NOAH]○
*ラリアット
★第3試合は予想外の展開でした。それでいてこの日のベストバウト...バウトというか伊藤選手がずば抜けて良かったです。序盤からローキックで,森嶋選手の動きを封じる伊藤選手。森嶋選手が明らかに効いていて,嫌がってるのがわかりました。左足はもう動かず,ローをかわすとバランスが崩れ,いいように蹴られました...ここで,伊藤選手がもっとガンガン行けたら確実序盤でＫＯだったかもしれませんね。そんな気になりました。徐々に足が止まり,上半身だけで戦う森嶋選手。それでも一発一発は流石メジャー。しかも怪物的な体格の持ち主。エルボー一発で伊藤選手をダウンさせました。それでも伊藤選手の有利は変わらず。その後もキックで森嶋選手を追い込む伊藤選手。森嶋選手は息も上がり弱弱しさすら見せる。どうした箱舟？しかし,強烈なバックドロップで反撃すると,一気に森嶋選手ペース。ラリアットや膝蹴りで攻め込む森嶋選手。しかし,巧みなガードと森嶋選手の技術不足で伊藤選手は最小限のダメージで済む。すると伊藤選手が終盤も凄い根性で反撃。何度もメジャー団体のタッグ王者をダウンさせる。会場からは伊藤選手に大きな声援が贈られる。そんなメジャーなら倒してしまえ!!しかし,森嶋選手もメジャーの意地からか耐えに耐えて反撃。伊藤選手をダウンさせ,立つ前にドンドン攻撃を仕掛ける卑怯っぷり。格上なんだからデーンと構えとけばいいんでしょうが,足が動かないからしょうがない。きっと立ってるのもきつかったはずですね。それでも何度も何度も立ち上がる伊藤選手。ラリアットなんか受けてました...天晴れ!!しかし,最後は強烈なバックドロップ。ラリアット二連発の前に力尽きました。しかし,試合終了とともに座り込む森嶋選手。どっちも敗者のようなリング上...勝ててた試合...色々な意味では伊藤選手の圧勝でした。試合後の拍手も負けた伊藤選手に多く振り注がれました。
凄い根性で頑張った伊藤選手。それに引き換えバチバチスタイルを軽く見てたのではなかろうか森嶋選手？確かに技も少なく原始的な闘いだけど,あまりにも技術不足でしたね。レガース付けてスタイルの真似っこするなら,レガース無しでいつもの闘いした方が良かったのに。組んでもどういなしたり,押し込んでいいかわかってないし。キックの防御も棒立ち。放つキックも足だけで蹴る。とにかく舐め過ぎでしたね。プロレスですけど,それ以外も必要なバチバチスタイル。いくらメジャー団体の選手でもそう易々と出来ないって事ですね。だから誰も...いやバトラーツ以外は誰もやって来なかったんですからね。とにかく森嶋選手は株を下げたのは間違いない!!逆に株を上げた伊藤選手天晴れ!!無名な若者が,メジャー団体のタッグチャンピオンを追い込んだ...いや勝つとこだった。これごどの痛快劇はなかなか観れない!!こんな試合が観れて最高だぜ!!