フーテンプロモーション/2007.3.25/東京・北千住THEATRE1010・ミニシアター⑤

◎第5試合 30分1本勝負
 ●佐々木恭介[FREE](14分33秒 KO)飯伏幸太○
 *ハイキック
★世代闘争の中で同世代が戦う...この難しい池田選手からの問題をどう回答して魅せるのか? 両者は答えを試合内容で十分魅せてくれた。
まず驚いたのが飯伏選手の肉体。 肩周りの隆起がはんぱなかった。 さらにその肉体から繰り出されるしなやかな打撃。 思わず見とれてしまうほどだった。 やはり天才なのか?
歓声も「飯伏」一色。 今までの積み重ねもあっただろうが,DDTファンが多数応援に来ていたからだろう。 流石流行に敏感そうな人達だ。 そんなファンから愛されている飯伏選手に対しコンプレックス? 嫉妬を感じない佐々木選手ではなかろう。
「俺はキツネ顔が嫌いなんだよ!」「このキツネ顔!」と挑発し。 飯伏選手が足関節を極めれば「あ~全然効いてねえよ」と挑発し逆に足を極めエスケープを奪う。 そんな憎憎しく泥臭いファイトが実に魅力的だった。 対戦相手と対戦相手のファンの感情を逆撫でする度胸はたまりません。 実際飯伏選手を応援してた人はムカっと来ただろうな。
飯伏選手の華やかな魅力とは裏腹な佐々木選手の泥臭い魅力。 そんな対照的な両者がぶつかると,とんでもない魅力的な試合になる。 本当にプロレスって面白いっすわ。
終盤は佐々木選手が試合を支配する。 SASA22:00で勝利かと思われたが...これを長い足で飯伏選手がエスケープ。 ならばと気持ちを込めたキックで飯伏選手をダウンさせる佐々木選手。 しかし,飯伏選手が華やかさだけではない泥臭さを魅せ始める。 顔を歪ませながらも歯を食いしばり立ち上がる。 ここから両者一歩も引かぬ意地の張り合いに。
顔面パンチの応酬ではお互いの顔面が変形する変形する。 それでも折れない心。 スゲエよ!!
そんなスタミナすら尽きるような応酬の中で飯伏選手の鮮やかなハイキックが炸裂した。 どこにそんな力が? その美しい軌道は佐々木選手の体をマットに叩き伏せた。 KOで飯伏選手が勝利した。
試合後は健闘を称え張り合い,抱き合った2人。 お互い水色のコスチュームながら戦いの色は対照的だった。 そんな2人がこの世代での可能性と凄みを魅せつけた。 直接戦わなくても凄い内容でベテラン勢に魅せ付けた...またバチバチはその魅力の裾幅を広げていく。
...強くなりたいから


握手で...始まりませんでした





「このキツネ顔!!」と言い,きつね顔をゴシゴシ


「効いてねえよ!!」


極め返す





踏み付け式の逆片エビ固め














ニー・オン・ザ・ベリーでコントロール


腕ひしぎ逆十字固め





腕固め


憎憎しいまでのその表情


腕ひしぎから...


SASA22:00


勝利は目前かと思われたが...


ならばと打撃でダウンを奪う


さらに顔面蹴りでダウン


追撃のスリーパー...


こらえる飯伏選手...


アームロックで切り返し,キック


佐々木選手の串刺しニー(トランス・レイヴ)





両者ダウン


死力を尽くして...


シバキ合う


顔面パンチで顔が歪む


極限状態での美しい蹴りの軌道


最後はハイキックで飯伏選手が勝利


勝ったほうもダーメジがデカイ





健闘を称えあい張り合う

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