フーテン・プロモーション/2008.06.29/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル③

◎第3試合 ヤングジェネレーションバトル2008・2回戦 30分1本勝負
 ○長井満也[ドラディション](16分20秒 変形膝固め)石川修司[ユニオンプロレス]●
★両者とも大きな選手なのでド迫力の攻防が繰り広げられた。
リアルUWFのレジェンド長井選手に対し打撃・関節・技術・経験で負ける石川選手。 さらにジャイアントさも大きい長井選手にはそんなに効果的とは言えない。 だったら何を使う?そこで石川選手が使ったのは頭だった。
頭を使い膝への一点集中を仕掛け長井選手を足元から崩す。 長井選手が石川選手に対し使いそうな作戦を逆に使うあたりが素晴らしかった。
そしてこの膝攻めが実に効果的だった。 膝を攻められ顔を歪める長井選手には,ジャイアントな攻撃も効果的に決まっていった。
そんな猛攻を喰らいながらも必死に勝ちを目指す長井選手。 ある意味みっともない位に苦しみ抗い立ち上がる...キャリアを考えたらもっとカッコイイ 事に逃げてもおかしくないのに。 なんともたまらない長井選手。
そして長井選手は極限の状態でも最後の最後まで長井選手らしく騎士道を貫いた。 いや騎士道というか王道なのかな?
気付いてる人も多いかもしれないが,長井選手は立ち上がり様を蹴ったり,倒れてる選手の顔を蹴りにはいかない。 ストンピングや踏み付けこそするもののいわゆるバチバチ特有のエグイ攻撃はしない。 何故しないのかはわからないが,それが長井選手だし王道で学んだ物なのかな?と俺は勝手に思ってる。
だから長井選手は相手の鍛えてるとこを蹴り正面からぶち壊しに行く。 それがいいか悪いかはわからないけど,そんな長井選手が浮いてて俺は最近たまらなく好きだったりする。
最短距離を行かずに勝利を目指す長井選手の戦いは非常にリスキーでもある。 この試合でも立つのがやっとの位に膝を壊された。 それでも自分らしく勝ちを目指した長井選手の想いが最後は身を結ぶ。
もはや格の差もへったくれもない怪物石川選手の足を捕らえた長井選手は ,「絶対に極める」という気持ちが伝わるレッグスプレット風に極めた膝固めで辛くも勝利した。
真正面からぶつかりあった異色のバチバチは,なんとも清清しく面白いものだった。


長井選手




マウント


アキレス腱固め




強烈なミドルキック炸裂


ジャイアント・膝十字固め


エルボー合戦


ジャイアント・アキレス腱固め


ジャイアント・膝固め




キャプチュード


ストレッチプラム


渾身の右ミドル


ローキック


ジャイアント・アンクルホールド


足首を締め続ける石川選手だったが...


足に絡まれ...


フィニッシュは,変形膝固め


完全燃焼

BACK