フーテン・プロモーション/2008.08.03/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル⑤

◎第5試合 ヤングジェネレーションバトル2008・決勝戦 30分1本勝負
 ○池田大輔(11分30秒 レフェリーストップ)大場貴弘●
 *顔面蹴り
※池田大輔がヤングジェネレーションバトル2008優勝!!
★前回の一騎討ちでは涙の鉄拳が飛び交う物凄い光景を魅せた両者。 しかし,勝った大場選手も負けた池田選手も納得のいく内容では無かったようだ。
選手と観客との温度差...それをどう埋め,今回も凄いものを魅せてくれるのか? そんな期待が会場に漂った。
まずは試合開始の刹那。 前回は池田選手が顔面パンチで先制したが,今回は大場選手も慎重になりなかなか握手をしない。 すると大場選手が前回のお返しとばかりに殴りかかるが...見事かわされ試合開始。
試合はいつものように激しい打撃に,緻密なグランドの攻防があるのものの,全体を通すとダイナミックなイメージだった。 両者とも試合自体を楽しみ,好き勝手に暴れまわった。 その結果,いわゆるバチバチな試合というよりよりプロレスチックな試合だった。
池田選手のダイビング・前方回転踵落しや垂直落下式ブレンバスター,大場選手のかわされたダイビング・セントーンは まさにバチバチではなかなか見れない光景だった。 そんな中でも勝ちへの拘りがあり緊張感があった。
それが一番現れたのが大場選手が立て続けにイエローカードを二枚貰った場面。 会場からは笑いがおこっていたが,大場選手の勝ちたい気持ちが取らせた行動(噛み付き・レフェリーを突き飛ばす) だけにその場面は俺にとって衝撃的だった。
最後は池田選手が強烈なローリング・ソバットで大場選手の顔面をふっ飛ばし,それでも立ち上がろうとする大場選手の 顔面を二発蹴り池田選手が勝利し復活したヤンジェネを制した。
鼻血をすすり大場選手を見下ろした池田選手は強かった。 誰とやっても,どんな攻撃を喰らっても立ち上がる大場選手に勝てる選手はいないと思わされたヤンジェネ だったけど,結局ヤンジェネは強い者が勝ち残った...いやプロレスだから強い者が残るのだ。 最後は両者が正座しお互いを称えあった。
フィニッシュの時の会場の反応は薄かった...その先やそれ以上を期待してたからだろう。 けどね...そう思ったらそうさせないのが池田選手らしい気がするんだよなあ。 そんな天邪鬼でバチバチジャイアンな池田選手がたまらなく愛おしいんだなあ。


池田選手入場






パンチがかわされ試合開始


いつもの“かまえ”


かまえ殺し




裏膝十字固め


脳天から真っ逆さまな投げっぱなしジャーマン


ダイビング・前方回転踵落し


ダイビング・セントーンはかわされる


ゴリラ・ハンマー


C・W・アームロック


噛み付きイエロー


ジャーマンスープレックス






顔面キック1発


フィニッシュは,二発目の顔面キック


披露困憊


負けて尚天晴れ


鼻血をすすり見下ろす






ゴリラ土下座


称え合う両者

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