フーテン・プロモーション/2009.06.07/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル⑤
◎第5試合 30分1本勝負
○小野武志(16分35秒 レフェリーストップ)スルガマナブ●
*顔面への膝蹴り
★ここ数戦のバチバチを観てる者からすれば,今一番観たいカードでは?...俺はそうだった。
そんな期待のカードは,期待を大きく上回る内容と,期待を良い意味で裏切る結果を魅せた。
筋肉の張りも抜群のスルガ選手は,試合でも素早く落ち着いた動きを見せる。
対する小野選手の調子も良さそう。
両者の攻防に会場は緊張感に包まれ,高度な攻防の後にだけ大きな拍手が起こる。
まさに二人の戦いが客を引き込んで行く...心地良い時間だった。
しかし,終盤になると小野選手の技術と判断力がスルガ選手を飲み込んで行く。
うまく攻めようとしても,うまく凌いだつもりでも,小野選手がその先を行く動きを見せる。
対してスルガ選手はテクニックでは敵わないからか?焦ったからか?若さとパワーで小野選手に喰らい付く。
強烈な角度で突き刺さったスルガドライバーも,リングの一番固いコーナー下で放ったジャーマンも決定打にはならない。
それどころか素早いキックも張り手も空を切る...小野選手のガードでは無い,
技術とセンスを感じさせる“さばき”に俺達観客はただただ感動するばかりだった。
最後は立ち上がろうとするスルガ選手の顔面に,小野選手の膝蹴りが飛んでくるとレフェリーが試合を止めた。
期待を上回る内容と,期待というか俺達観客が思っている以上の実力差...とんでも無い物を観てしまった。
緊張感バリバリのギリギリの攻防を制した小野選手はマイクを握り,まだまだ底力を出してないと言い放った...
その言葉に偽りなし!と思える強さでした。
そしてバチバチ最強は小野選手のままでした。
俺は小野選手の言葉や戦いぶりからは,いつもバチバチに対する誇りや自信...そして,何か渇きを感じる。
その渇きを少しだけ潤わせてくれたスルガ選手...だが,小野選手を完全に潤すって事は,相当に高い位置にある気がする。
けどね...メインは,もうこの二人にしか出来ないだろうっていう芸術的な戦いでした。
それ以上を望む選手がいるから,常に上を目指す選手がいるから,またバチバチを観たくなるんだよなあ。
気合十分のスルガ選手
ノーマーシー小野選手
掌底フックで攻める
アキレス腱固め
オモプラッタ
高度な切り返し合い
ハイキック
飛び付きフロント・ネックロック
スルガドライバーをこらえる
三角絞め
サソリ固め
強烈!スルガドライバー炸裂!!
打撃ラッシュ
顔面への膝蹴りがフィニッシュに
試合終了
自信満々の小野選手
担がれて退場するスルガ選手
小野選手強し!!
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