フーテン・プロモーション/2009.10.11/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル⑤
◎第5試合 30分1本勝負
●小野武志(10分17秒 レフェリーストップ)本田多聞[NOAH]○
*変形肩固め
★セミに続きメインも小野選手のラブコールで実現した一戦。
両者の圧倒的な体格差もあり,本田選手がまるで熊のように見えました。
そんな熊のようにデカイ本田選手を相手に,頭を使い培ってきた技術をフルに活用し攻めて行く小野選手。
本田選手の膝が徐々に壊されていく。
技術とスピードで完全に本田選手を圧倒する小野選手。
パンチの連打からのアッパーではカウント9.9999のダウンを奪う...もう勝ちに等しいダウンだった。
しかし,それでも負けない本田選手の底力。
がぶり返しやデッドエンドでパワーの違いを魅せる。
しかし,それでも負けない小野選手の精神力。
そんな小野選手が自分の上半身と同じくらいの本田選手の足を膝十字固めで絞める。
しかし,最後の最後で体格差が響いた。
体格差がここまでなければ不可能であろう,膝十字で絞め続ける小野選手を掴み引き込む本田選手。
そのまま肩固めのような感じにハマると,小野選手が落ちてしまいレフェリーが試合を止めた。
素人目には,上手く入っちゃったなって感じのフィニッシュでした。
古にRINGS行われた最初の前田vsヴォルク・ハン戦。
コマンドサンボの技術で前田選手を圧倒したハン選手が,複雑な膝関節をかけたが,あまりに複雑すぎて,目の前の足首を捻った
前田選手が逆に一本勝ちをした時のような...って,例えが悪いですね(苦笑)。
勝利への執念が引き寄せたフィニッシュだと思いました。
実際は本田選手がチャンスを見付け,自ら勝利を引き寄せたのかもしれませんが。
とにかく本田選手が最後の最後で底力を魅せつけ勝利を掴みました。
やはりオリンピックに出るような選手は凄いって事ですね...競技人口を考えたらオリンピック出場選手ってのは化け物ですからね。
小野選手の化け物退治は今回は失敗に終わりましたが,可能性が溢れていました。
この試合もまた最初から最後まで緊張感の溢れる試合でした。
イエローカードが小野選手に出された時でさえ,それに対する笑いやアクションは客席から無かった程。
そこには体格差を越えた小野選手への期待があったからこそだと思います。
それだけに悔しい...心の底から悔しいと思う試合でした「悔しいです!!」。
悔しいですが,両選手が魅せてくれた素晴らしい試合に感動しました。
試合後膝をアイシングし,まともに歩けない本田選手に,試合の壮絶さを痛感しました。
本田選手
握手で始まる
圧倒的体格差
掟破りのタコ絡み(卍固め)
下から滑り込み足関節を狙う
アンクル・ホールド
タモンズシューター
デッドエンドは体勢を入れ替え...
フロント・ネックロック
おんぶスリーパー
デッドエンド炸裂
回転地獄五輪
タコ絡み
ダウンカウント9.9999
がぶり
がぶり返し
膝十字固めだったが...
フィニッシュは,変形肩固め
壮絶なる幕切れ
勝った本田選手が痛々しい
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