フーテン・プロモーション/2010.02.20/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル②
◎第2試合 30分1本勝負
●小野武志(14分36秒 レフェリーストップ)木村浩一郎[FREE]○
*クロス・ヒール・ホールド
★前回のタッグマッチから派生した一騎討ち。
「何度やっても一緒」と言った小野選手の自信を木村選手が打ち砕けるのか...。
開始前に作られる緊張感に客席が飲み込まれる。
開始から木村選手がラッシュを仕掛ける。
小野選手とのスタミナの差を考えたら,かなり本気印の作戦。
それに対し,イラつく小野選手。
これらの木村選手の経験値を生かした心理作戦が勝敗を決める一つの要因になったのかな。
試合は両者が高度なテクニックを駆使し,とんでもなく緻密なグランド戦を繰り広げる。
中盤に入ると小野選手の打撃が木村選手を追い込んでいく。
木村選手の応戦も激しいものなので,一瞬たりとも目が離せない。
そんな中,刹那の瞬間を狙い,小野選手の膝が木村選手の顔面を捕らえた。
大量の鼻血を出す木村選手...ここからは面白いように小野選手が試合をコントロールしていく。
それでも折れない木村選手の心が,最後の最後に大逆転劇を呼び込む。
足関節の攻防の中,木村選手のクロス・ヒール・ホールドがガッチリ極まる。
「折れるぞ!!」と木村選手が言い放つ。
小野選手ならなんとか脱出してくれるのだろうと思っていると,あまりの極まり具合にレフェリーが試合を止めた。
スゲエ!!
勝負が決っすると小野選手は納得いかないとレフェリーに何度も詰め寄り,木村選手は「勝ちは勝ち」を言い放つ。
レフェリーストップだが,試合を止めたのは野口レフェリー。
このルールを一番良く理解し裁けるのは野口レフェリーなのだからしょうがないのだ。
彼の試合前の儀式や,試合後の一礼を毎回のように目撃していれば,どれだけ苦汁の判断であり,適切な判断だった事か。
試合後は少し荒れた展開となったが,試合自体は最高の内容だった。
試合前の緊張感から内容からフィニッシュまで,俺の観たいバチバチが全部あった。
こういう試合が観たいから俺はバトラーツを観続け,バチバチに足を運ぶんだよね。
いつ決まるかわからない緊張感は,決めや極めの技術を持ち合わせた強者達が戦う事で沸き起こる。
けれども総合とは違う独特の奥行き...言葉には上手く現せないんだけど(苦笑)。
やっぱ凄い人達だなあと感動しつつ,最高の試合を魅せてくれた両選手に心から感謝したい...ありがとう!!
緊張感に包まれる
まさに“無敵”小野選手
木村選手の先制攻撃
上からの掌底
小野選手の打撃が冴える
打撃ラッシュ
膝蹴りで鼻血が...
後頭部へのフライング・ニードロップ
勝ちを確信?
払い腰からの腕ひしぎ逆十字固め
アキレス腱固め
フィニッシュは,クロス・ヒール・ホールド
納得いかない小野選手
勝ち誇る木村選手
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