フーテン・プロモーション/2010.12.19/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル⑤

◎第5試合 30分1本勝負
 池田大輔&臼田勝美[FREE]vs小野武志&石川雄規[格闘探偵団バトラーツ]
 ○臼田勝美(25分56秒 膝十字固め)小野武志●

★2008年10月26日の『バチバチ21』に澤選手が上がって以来,約2年ぶりにフーテンマットにバトラーツの選手が上がる。
両団体の間に起きた業務提携破棄...そこから両団体は独自の進化と客を確保した。
両方の団体を観に行く客も段々減っていった...俺達は誰に気を使う事も無く両方を楽しんで来たが, この日の客席からはバトラーツに対する嫌悪感も多少感じた。 それだけフーテンに対する愛情と誇りがあるって事だろうし,小野選手がフーテンが一番だと何度も 宣言しているのだから,今更何故?って思いもあるだろう。
バトとフーテン自体はメビウスのリングでミックスドマッチながら澤選手と小野選手が対戦したり, 竜司興行にスルガ選手が上がったりと接触はあった。 俺もいつかはまた戦う事があると信じていたが,こんなに早いとは正直驚いた。
それと共に,試合に対する期待感は高まった。 高まる一方で,あまり両団体には頻繁に絡んで欲しくないという思いもある。 だって両団体とも独自路線が面白いんだもん♪
ただ,どちらも集客に苦しんでいるし,実際今大会は石川選手の参戦で普段来ないバトラーツの常連さんの顔も見掛けたので, 集客的には良いのかもしれないね...って生意気言って申し訳ございません。
前置きはコレくらいにして試合だよ試合,試合が一番大事!!
メインは古のバトラーツを彷彿させるタッグマッチ。 チームふたたびvsチーム社長と秘書。
このカードは2007年7月17日の『バチバチ6~我ら、秘密結社バチバチ団!!~』下北沢大会で行われ,残り2秒で池田選手が石川選手から一本 奪っている。
何気に外れ無しのカードだが,様々な遺恨があったから,どう転ぶかわからない。 だから今までも対戦とは比べられないかもしれない。
試合内容も古のバトラーツと同等,前回の対戦と同等,いやそれ以上の戦い。 あの頃よりも進化した技術とプロレスの幅。
気持ちも闘い方が代わって無くても,確実に進化しているんだから凄い。 それをやってる選手達の年齢を考えるともう感服っす。
年齢・キャリアを考えたら,もっと楽な道もあるはず。 自分達が練習しないでも,それなりのポジションでそれなりの試合をしても,誰も文句を言わない昨今のプロレス界。 なのにテッペンで胡坐をかいてサボらず,いまだに強くなる為鍛え,技術を磨いている人達は凄いよ。 若い人達を引っ張るって事は,こういう事なんだよね。
試合は本当に凄かった。 リングでは小野選手と臼田選手が高度な攻防を魅せ,その周りで池田選手と石川選手が永遠に殴りあう...最高の馬鹿,最高におとなげない。 おとなげないなんて,この人達の為にある言葉だよ...マジでね。
最強を目指す小野選手の高度で刹那をとらえるテクニック。
臼田選手の張り巡らす罠,とチャンスを捕らえる嗅覚。
石川選手の濃密で高度なグランドテクニック。 池田選手が反則連発しなきゃ凌げない無限地獄は圧巻。 ゾンビ蘇生に,久々に完全に抜いた打撃。
池田選手の額に靴紐の跡が着く,低空顔面(延髄)斬り,カウンターの顔面パンチと,石川選手のコンディションのよさにもビックリだった。
池田選手の諸刃の腕が故にガードのし難い体,なのにガンガン打撃を食らっても前に前に出る姿勢。 記憶が富んでも目の前の宿敵をぶちのめそうとするファイターの本能。
とにかくバチバチのおっさん達の激突がゴチャゴチャ,ドロドロ,バチバチマッチ。 若干宇宙大戦争に遠くも無く,近くも無い感じかな。
最後は攻め込まれていた臼田選手が正調膝十字固めをガッチリ極め勝利した。
あの“無敵”小野選手が負けるなんて...ちょっとショックだけど,臼田選手も好きだし凄かったしね。 とにかく凄かった...本当に凄かったなあ。 嗚呼,凄かったし楽しかった。
試合後臼田選手が「こういうごちゃごちゃした試合大好きっす」と言ったが,俺も~♪ バチバチは最高だ!!
この試合は,バチバチの次世代へのメッセージであり,教本になった試合じゃなかろうか。
戦前に不安視されていた遺恨や因縁も試合が始まれば関係無く,やはりレスラーは闘ってなんぼなんだなあと。 石川選手の世界観でいつものバチバチの雰囲気じゃ無くなるかもしれないとも思ってたが,最終的に底抜けに明るく激しいバチバチの雰囲気だったね。 もう,バチバチ本当に最高ッ!!


無敵


池田選手登場


小野様かっこ良すぎ♪


チームふたたび


チーム社長と秘書


さあ,始まるぞ!!


池田選手がゴング前に殴りかかる


もつれ合う


石川選手「早く上がって来いよ!」,池田選手「上から言ってんじゃねえよ!」


野口レフェリー「上からイエロー!!」と,ゴングを前にイエローカード


誰も止められない,この二人から




猪木アリ状態に,池田選手「まだやってんのかッ!!」


コーナー上から池田選手が「あーあー」と奇声。


サイドポジション




フロント・スリーパー


テクニシャン対決


アンクル・ホールド




レッグロック






クロック・ヘッドシザース


スリーパー・ホールド


アキレス腱固め


脚折りジャーマン


アキレス腱固め


強烈な張り手


逆ラリアット


殴り愛


ナックル・パート


グイグイと...


卍固め


低空顔面(延髄)斬り


藤原シザースは,小野選手が押し潰してディフェンス


裏膝十字固め


裏四の字固め式アンクル・ホールド


バチバチカット


腕ひしぎ十字固め


腕固め


打撃ラッシュ




オヌゥ固め


タコ絡み


カットを阻止する嬉しそうな石川選手


アキレス腱固め






四の字式アキレス腱固め






高速飛び付きフロント・ネックロック




前方回転裏膝十字固め


アンクル・ホールド




フィニッシュは,膝十字固め


試合が終わっても止まらない二人

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