フーテン・プロモーション/2012.01.22/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル・雑感

※はじめに...俺はプロレスを観客なので観客の視点でとらえて来た事や雑誌で読んだりTVで見た 事程度しか知りません。知らない者から観た薄っぺらい感想文ですので,それでも良い方のみ御覧ください。

◎雑感
★2012年も宜しくお願い致します。
まず初めに,今回から観戦記のスタイルを変えてみた。 仕事への責任が増し忙しくなった為,観戦記をジックリ書く時間が減って来た事。 プロレスは大好きなままだが,観戦記を書くモチベーションが以前より上がらなくなってしまった事。 諸々の事情により観戦記を従来通り1試合ごとに書いて行くのを辞めた。
数少ない俺の書く観戦記を楽しみにしている方々には申し訳ないが,今後はこのスタイルで観戦記を更新して行こうと思う。 何度も観戦記を更新するのを辞めようかとも思ったが,作成し始め300以上の観戦記を書いて来たので,ここで辞めるのも勿体無いしね。

さて,2012年の観戦初めは,川崎で半年ぶりのバチバチ本戦。 フーテンの興行自体は8月のバチバチ外伝2以来と,久々の「やっちゃう!」となった。
会場に着くと盟友とき兄さんと,美しまふぐすまのふじこちゃんを発見したので「やっちゃう!」をブチかます。 そして新年の挨拶とあいなった。
どうやら開場時間が押していて,まだ入場出来ていないようだ。 昼間がJWPだったからかな?...って,そうじゃなくてもJWPは,そう言われるのだよ(笑)。
会場には超満員の観客が集まった。 ここ最近(でもないけど)のバチバチの会場とは思えない程の人。 やはり人気選手が初参戦ともなると客も増えるね。
いつもバチバチを観に来てる人,初参戦の選手のファンの人,JWPからの流れの人(?),そしてバト難民の人も多かった気がする。 こうしてバチバチの会場にバトラーツと両方観てた人が再び集まるってのも面白いよね。
...バトとバチバチが業務提携破棄となってから,両方観る人は激減した。 ある大会でパンチさんが「両方観てる人?」って質問をして,盟友とき兄さんと手を上げたら少数派だったし, なんだか冷たい視線を感じたのを思い出す。
いいの♪いいの♪俺達は観たいものだけ観るのだから。 誰かに「面白い」や「良い悪い」を決められるのなんて,まっぴらゴメンだ。
食べログなんかで「美味い」「不味い」なんか決められねえぜ!! って関係ねえよ食べログは。 やはり時間が全てを解決してくれるのだろうな。
試合は,いつものバチバチとは若干毛色の違う試合も多かったが,まあ新春って事と半年ぶりってのもあるしね。 祭りじゃ!祭りじゃ! これが2012年版のバチバチって事でね。 と言ってもバチバチだからスゲエ面白かったよ♪
レフェリーはパンチさんだった...パンチさんは大好きだが,やっぱバチバチのレフェリーは野口選手が一番だよね。 早く帰って来てくれ~!!

第1試合では関根選手と那須選手がバチバチ前座の名勝負数え歌を魅せる。 若い選手が形振り構わずバチバチシバキ合うのは気持ちがいいね。

第2試合は期待のシュウ選手だったが,相手が健介オフィスの新人選手から梶原選手に代わったのが原因か? どちらも闘龍門出身選手だけに,なんとなくバチバチとは方向が違った内容に。
それっぽい攻防は魅せるが,いままでバチバチのリングでバラモンの家族達が魅せて来た凄さを知ってるだけに若干残念な感じだった。 バラモンの家族達のバチバチは,あんな茶番な感じじゃねえのになあ...最後はオオバラモンの裏切りのダブルブレインバスターが炸裂してた。
バラモン兄弟やバラモンタモン選手,バラモンダイ選手,オオバラモン選手やホワイト家族...あの頃の輝き?は今年は期待出来ないのかな...。

第3試合はキラー臼田選手が,あまり良いとこ無しに,佐野選手のヘビー級のパワーの前に敗退。
流石ヘビー級って感じの佐野選手の重くて鋭い打撃は凄かったが...カッコ悪いね(苦笑)。 初代タイガー選手もそうだが,天才肌の選手は太っても凄いんだけど,やっぱカッコ悪いな。 カッコイイ時代,輝いていた時代が凄ければ凄いほど,カッコ悪く見えてしまうなあ。

セミはスルガ選手とハヤト選手の穴世代がレジェンド中のレジェンド“兄弟愛”タッグと激突。 所謂バチバチな攻めで会場を沸かせる穴世代コンビだが,やはり兄弟愛タッグとでは存在感が違った。
サスケ選手は,どんなリングでもサスケ選手だった。 所謂バチバチの攻防もいつものように受けきり,いつものように客を時間をかけて煽りラムジャムを自爆させる。 バチバチのリングだろうが,デスマッチのリングだろうがサスケ選手はサスケ選手。
最初は小鉄イズム爆発を期待してたが,むしろサスケ選手がサスケ選手であった事に感動した。 己を持ち貫く選手は,それがはたから見たらアホらしい事でも,スゲエカッコイイし素的だ!!
勿論石川選手も変わらぬプロフェッショナルレスリングを貫く。 穴世代コンビの打撃じゃ絶対にKO出来ないだろうなあと思えた。
フィニッシュの膝十字固めも全身を触覚にしシトメル機会を探りながら闘う凄さが出まくった一本だった。 その際,スルガ選手のタップアウトがなかなかパンチレフェリーに伝わらず,止めるのが遅くなりスルガ選手はまともに歩けないダメージを負っていた。 レフェリングの問題か?スルガ選手が潔く無かったか?どっちか解らないけど,若干損な怪我だったなあと思った。

メインはバチバチと,なんちゃってが初遭遇。 その遭遇が絶妙な意地と意地の激突を生み出し,試合は熱く激しいバチバチとなった。
池田選手と佐藤選手の頭突き合戦は見応え合ったし凄まじかった。 過去の池田選手と橋選手の頭突き合戦と比べたら,そこまででも無かったが,初観戦者が多い今大会ではインパクト絶大だったようだ。
頭突き合戦がクローズアップされそうな試合だったが,個人的には真霜選手の安定した強さや破壊力やパワーが一番インパクトがあった。 いやあ真霜選手は強いね...その強さが理屈じゃ語れないところがスゲエ。
小野選手に外伝に続き2連勝だし,バチバチでの実績もハンパ無いし,現段階でのバチバチ最強は真霜選手かもしれないなあ。 是非とも長井様とバチバチルールで最強決定戦を行って欲しいな。
そして素晴らしいテクニックを魅せながらも連敗を喫した小野選手。 ホワイト選手の引退試合以来バチバチのリングでは勝ち星から遠ざかっている(バト最終では勝利)。 「誰にも負けたくない!!」と宣言した小野選手だが,なかなか思うように勝てない現状。 久々に会心の勝利が観たいなあ。

そんな感じで会場は大盛り上がり...変に盛り上がって気持ち悪かったけど(笑)。
「バチバチ」って言葉が会場から軽い意味で発せられたりもしてたけど,あれが一般的な世間の見解であって, やっぱ所謂バチバチがバチバチって認識なんだろうな。
その奥や,所謂バチバチでもバトラーツジュニアに行って無いバチバチが,やっぱ俺の中では一番バチバチな訳で ...ハードヒッティングな攻防が単純にバチバチだと言うなら,バチ穴で若いバチバチファイター達が,あんなにもがき苦しまなかっただろうし。
まあ,俺の言ってる事はプロレスファンのマニア気質やオタク気質から来る戯言なんだけどね(笑)。 まじでね。 ほら,俺たちオタクは独占欲とか強いからさ♪ でへへ。
けどね。 そこらへんに穴世代や鮫肌世代がレジェンド達を越えられないポイントが隠れてるんじゃと,結構核心に近付いてる気がする今日この頃。
相手をシトメられない打撃の激しい攻防と,相手をシトメられる打撃の凌ぎ合いとでは意味合いが違うでしょ。 相手をシトメる技術の無い寝技の切り返し合いと,相手をシトメる技術の有る選手同士がシトメる事を狙いながら探り合う 寝技の切り返し合いとでは意味合いが違うでしょ。 そこにポイントがあるんではと,プロレスオタッキー&ブタサンは思うのですお!
だからね...若手の域を脱した選手が,いまだに我武者羅に長い時間蹴りあってるのは,あんまり面白く感じなくなっちゃった(笑)。 あんなんだったら他所でも観れるしな(辛口)。
やっぱ若くても経験積んで技が熟していったら,経験に見合ったものが観たい!! バチバチのリングだけに,より一層!!
池田選手の重い蹴り,小野選手の高度なテクニック,石川選手の一瞬も気が抜けない触角寝技, 臼田選手のスキを見逃さないキラーっぷり,長井様のそれこそ一撃で体が宙に浮く蹴り...どれもフィニッシュの画が見えるしね。 そんで,そういった技があるからこそ「いつ決まるかわからない」スリリングさが生まれ, それがバチバチファイトの一番面白いとこなんだよね俺的には。
と,今回の試合を観て色々と思うとこがあったのであった。 「やっちゃう!!」

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