フーテン・プロモーション/2012.07.08/神奈川・ラゾーナ川崎・プラザソル・雑感
※はじめに...俺はプロレスを観客なので観客の視点でとらえて来た事や雑誌で読んだりTVで見た
事程度しか知りません。知らない者から観た薄っぺらい感想文ですので,それでも良い方のみ御覧ください。
◎雑感
★電車に遅れが出たので,到着が遅くなった。
急いで会場に着くと...人!人!人!
20分押しで開場したとこだった...また前がJWPかよ(苦笑)。
真相はわからないけど,前回もそうだったし,後楽園で新日本にも迷惑かけてるから疑われても仕方ない(笑)。
盟友とき兄さんと合流し入場列に並び会場に潜入。
モギリの大場選手のTシャツを「カッコイイですね♪」と言うと,オンデマで売ってますと(笑)。
休憩時間も宣伝してたけど...オサレさんじゃない俺には着こなせないデザインだな(笑)。
席に着き盟友とき兄さんの嬉しい事をお祝いしてルービーで乾杯「おめでとうございます♪」。
つまみが無いのが失敗だった(苦笑)。
開場が遅れたので,勿論開始も遅れる...せっかくの日曜日だから,帰りは早い方が嬉しいのにね。
しばらくして会場が暗転し“死ぬまでバチバチ”が流れリング上にはギターを持ったイケダタクヤ氏...いつもの様に手拍子で客を煽らないぞ?
照明が付くとリング上にはギターを持ち,上半身裸にスーツの大場選手が(驚)。
そして“満開オールスターズ”じゃなく“東へゆく”をCDヴァージョンのオケに乗せ熱唱!まさに大場がオーバーヒート!!
その時イケダタクヤ氏はリング下で歌詞のカンペを出していた(笑)。
なかなか上手に歌う大場選手...流石七周年記念の大会だ。
歌が終わり大場選手が挨拶から小話を始めると,ヤブアナが強制終了させ,そのまま対戦カードとルール説明を読み上げた。
七周年だが,今回は選手入場式は無しだった。
会場には増席+立見と正真正銘の超満員札止め。
100人弱の入りで観衆未発表だった頃には考えられない入り。
みんなこんなにバチバチ好きだったっけ?と思ったが,メンバーがメジャー系の選手も増えたし,バトが無くなったってのもあるんだろうな。
オープニングに客の入り...いつもと違うバチバチが,いつもと同じバチバチが,1月以来のバチバチが幕を開ける。
第1試合には東北ジュニア王者のハヤト選手が登場。
チャンピオンとは言え,実力至上主義のバチバチのリングでは第1試合という厳しさ。
さらに那須選手が素晴らしい戦いを魅せるので,王者と言えど簡単には勝てないリング。
いやあ,バチバチは厳しいリングだな...と,第1試合ではシミジミ思い感動した。
やっぱプロレスラーは強くなきゃいけないし,強くないレスラーやプロレスは個人的に好きじゃ無いから。
ハヤト選手の鋭く重い打撃音が狭い会場に響き渡る。
その打撃を最小限のダメージにするべくカットなどを的確に行う那須選手。
そして,グランドでも素晴らしい動きでハヤト選手を翻弄する那須選手。
王者とて簡単には勝てない闘い...両者一身一体の攻防を魅せる。
最後はハヤト選手が飛び付き式のK.I.D.で締め上げ勝利した。
そして勝ったハヤト選手は,那須選手のお守りのようなフィギアを持ち逃げした(笑)。
第2試合は時空を越えたUインター同門対決。
松井選手がビッグネームの佐野選手を,グランドでも立ち技でも翻弄する。
そこにメジャーで戦って来たプライドを魅せる佐野選手。
静かだがお互いのプライドをぶつけ合う攻防が面白かった...序盤は。
途中で佐野選手が繰り出したドラゴン・スクリューが松井選手の膝を破壊。
そこからの煮え切らない闘いは正直糞つまらなかった。
最後は子供でも真似出来る技ダイビング・フットスタンプがゴッチさんの系譜のリングで炸裂(苦笑)。
セミではコーナーからの攻撃が反則になっていたが...。
悶絶する松井選手を佐野選手が,ゆりかもめで絞り上げ勝利した。
第3試合にはバチバチ皆勤賞であり,バチ穴最後の生き残りスルガ選手が登場。
試合後の7周年お祝い挨拶では「結果が出てない」と言っていたが...結果は出てないけど,ずっと欠場しないで最初から出てるって事も十分凄い事だよ。
その分ファンも期待してるから,勿論結果も出して欲しいんだけど...けど出続けてる事がやっぱ凄いよなあ。
対するはテーン♪テーン♪テーン♪とUWFメインテーマ(ちょっと違うヴァージョン)で金原選手登場。
レガースにはUWFの三文字。
自主興行でもUWFを意識してやっていたが,UインターだったりRINGSのイメージが強いのでUWFって言っても...
と思いつつも,やはりUWFメインテーマを聴くと自然に体の芯が熱くなるね(笑)。
試合は金原選手がキャリアと潜って来た修羅場の数の差を魅せつけ,落ち着いた試合運びを魅せる。
そしてミドルキックがとにかく凄かった。
スルガ選手はあまり良いところなく最後は金原選手の逆片エビ固めの前に無念のタップアウト。
金原選手は所謂バチバチって試合はしなかったけど,バチバチファイター達との遭遇は刺激的だし,新たなる進化への刺激になりそう
な予感がするので,是非また出て欲しいなあ。
セミはバラエティー豊なメンバーが揃ったタッグマッチ。
小野選手と真霜選手の激突はやはり絶品中の絶品。
緊張感が半端無いし,動きも途切れないから凄く面白い。
他の顔合わせが“バチバチのリング”や,個人的に“バチバチのリングで観たいもの”とはかけ離れていたので,
この2人の絡みがあって良かった。
初参戦の青木選手は予想以上に小さく,現在のプロレス界の小型化を再認識させられた。
対小野選手ではメジャーの意地を魅せるべく奮闘していたが...素人だからわからないけど,観てて面白くは無かったなあ。
純プロレスラーが苦し紛れの策でバチバチでよく行う頭突きに頼ったのも...普段から,そんなに頭突きしないでしょ(苦笑)。
頭突きを得意にしてる選手ならまだしも...苦し紛れにしか見えなかった。
まだ怪物森嶋選手のバチバチでの情けない闘いっぷりに比べればマシだろうが,バチバチはU系...ゴッチさんの系譜だから,王道の系譜
の選手には,やはり勝手が違うんだろうな。
サスケ選手は...サスケ選手なので(笑)。
もう観てる方もワルノリでもしないと(苦笑)。
サスケ選手は大好きだけど,バチバチのリングでは観たくないのが正直なところ。
小野選手がいくら悔しがっても「楽しかった」「また出たい」になっちゃうよね。
最後はダラダラと間延びした時間切れ引き分け。
拍手する気にもならなかった...他所のリングなら良いんだろうけど。
特に最後の最後の時間の無い中で,勝ちにもシトメにも行かない青木選手にはガッカリだった。
残り数秒でも極めれる関節技があれば,最後の最後まで勝ちに行くべきだろうが...。
内容はバラエティーに富んでいたが,俺が個人的に高いチケット代を払って“バチバチのリング”で観たい試合では無かったなあ。
メインはバトラーツ経験者達が激突するタッグマッチ。
池田選手とヨネ選手のモハメッド・ボンバーズが復活。
なので入場曲も懐かしのヨネ・ボン・バ・イエだった...ヨ~ネ!ボン・バ・イエ!!
実は活動休止前のバトでヨネ選手は石川選手と同じ位好きだったんだよね。
TV番組の大食いのも大好きだった。
できれば選手コールの時も,大食いポーズして欲しかった。
対するは石川選手と熱血大巨人ビクター選手のコンビ。
カード発表の時点でタマンねえ試合だよね。
石川選手と池田選手の絡みは,やはり国宝級に素的で刺激的で面白い。
立ち技のわかりやすいゴツゴツ,バチバチしたやり愛も最高だが,やはりグランドでのネチネチ細かなテクニックを
駆使し極めを狙う闘いは刺激的だ。
そして石川選手の強さにも痺れた。
蹴りの得意な選手がいる中で,一番インパクトがあった蹴りが石川選手の延髄(顔面)斬りだったりね。
そこに大型のヨネ選手とビクター選手が絡むんだから面白く無い訳が無い。
ただ,ヨネ選手は腰にテーピングしてたので,調子が悪かったようで残念。
グランドでもいまひとつシトメれそうな感じがしなかったし,蹴りも威力があまり感じられなかった。
反してビクター選手は調子も良さそうで,リングに出てくれば大暴れ。
北沢タウンホールや桂スタジオとは違い,超激狭密室空間での熱血大巨人は観てて怖いほどの迫力だった。
最後はビクターボムで池田選手を叩きつけ,カウント9でフラフラ起き上がって来たところをビッグXでビクター選手がシトメ勝利した。
とにかくビクター選手のデカさと強さが凄まじかった。
だからこそ1試合しか日本で試合を行わないのは勿体無いなあと思った。
試合後は大ダメージで池田選手が控え室に消えたので,ヨネ選手がマイクを握り司会をし7周年のお祝いのコメントを各選手から引き出した。
う~ん良い声だねえ♪
最後は池田選手も帰って来たけど,やっぱマジ泣きしながらコメントを出す大場選手の一人勝ち(笑)。
けど,なかなか復帰できない大場選手も色々と思うところがあるだろうしね。
シングル連勝や世代越えや大場警察...あの頃の輝きを取り戻す為にも,一日にも早い復帰を願いたい。
最後の最後は「やっちゃう」ポーズのレクチャーでも,ビクター選手に解る様に“雲を掴むように”を“イン・ザ・スカイ”と英語で大場節炸裂。
勿論ビクター選手はキョトンだった。
そして超満員の観衆と共に「やっちゃう!!」でバチバチ46の幕は閉じた。
けど...家に帰って床について目を瞑るまでっがバチバチだよ(今回は言ってなかったけど)。
結局大場選手が最初から最後まで全部持っていったバチバチ46だった(笑)。
そして,この場所に...7周年の場所に...野口レフェリーがいない事が少し寂しかった。
今大会は7周年だし,ゲスト選手も多かったので超満員札止めになった。
ただ...バチバチを観続けてる者としては,少し物足りない感じもした(個人的に)。
メジャー選手や名のある選手は客を呼べるが,逆に腕試し感はあっても乾いた感じや焦りを感じなかった。
「何とかしよう」とか「壁をぶち破りたい」って選手と,片手間感のある選手とでは違うんだよなあ...あくまでも個人的にだけど。
NOAHは最近は客入りも悪く,他団体便りって感じがあるけど,もっともっとこういった場所で自分たちの状況をさらけ出して,
もがいてもがいて,焦って焦って,何とかしてやるって感じを出しても面白いんじゃないかと思った。
余計なお世話だし,俺なんかに書けた事じゃなんだけどね(苦笑)。
次のバチバチはいつになるかわからないけど,俺が好きな選手達から渇きや苛立ちや焦りを感じる...ちょっと前のバチバチに出会いたいな。
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