K-DOJO/2005.4.3/東京・後楽園ホール⑥



第6試合 STRONGEST-K・東北ジュニアヘビー級・世界ジュニアヘビー級トリプル選手権試合
 時間無制限1本勝負

○王者)TAKAみちのく(24分11秒 片エビ固め)ディック東郷[FEC]●
*みちのくドライバーⅡ
※STRONGEST-K:第3代王者TAKAみちのくが2度目の防衛に成功!!
※東北ジュニアヘビー級:第4代王者TAKAみちのくが2度目の防衛に成功!!
※世界ジュニアヘビー級:第22代王者TAKAみちのくが4度目の防衛に成功!!

★予想通り素晴らしい試合内容でした。ルールは"PWFルール"なので,場外10カウントで負け。ゴングが鳴ると両者間合いを取り様子をうかがいました。そして組む!そこからフィンガーロックでの力比べ。両者の筋肉の躍動感が場内の観客を熱くさせる。じっくり力比べと思ったらハイスピードのグランドの凌ぎ合い。この緩急の差だけとっても素晴らしい。TAKA選手が離さない"ヘッドロック"や"クルックヘッドシザースで"攻め立てれば,東郷選手はストレッチ技や"グランドスリーパー"で攻め立てる。濃密なグランド戦に興奮と緊張が入り混じる。そんな展開から一転会場が圧倒される東郷選手のスーパーテクニックが炸裂!!場外のTAKA選手めがけ"トぺ"を狙うのかと思いきや沈み込む体。スライディングする形でサードロープをくぐると,そのままTAKA選手に"場外スウィングDDT"。強烈かつ虚をつく一撃にTAKA選手場外KO!!と思われた時,東郷選手がTAKA選手をリング内へ戻す。この後も両者は完全決着をする為,場外で攻め込んでもリング内に相手を戻すという素晴らしい選手権らしい行動をしました。その後立っては躍動感のあるムーブ。寝ては濃密なグランド戦を展開。お互い決定打はなかなか許さない。終盤はジャストとクロスのフェースロック合戦。お互い動きの読み合いから裏をかく入り方でフェースロックを極める。そして遂にTAKA選手が"ディックキラー"を極める!!が,必至で東郷選手がエスケープ。対東郷戦の秘密兵器が極まらないTAKA選手は大ピンチ。場内は大きな「TAKA」コールが何度も起こる。そんなTAKA選手に東郷選手が必殺コースを。"ぺティグリー"から強烈な"ダイビング・セントーン"が炸裂!!俺達が勝利を確信し雄叫びを上げた時,奇跡が起こる。なんとTAKA選手が肩を上げる!!...東郷選手のダイビング・セントーンを自力で返す選手なんて滅多にいないのでビックリだぜ。必殺技を返された東郷選手にTAKA選手とKファンが一体となり襲いかかる。"スーパーK"の連打でフラフラな東郷選手。それでも"みちドラⅡ"は食らうまいとふんばる。が,最後はTAKA選手の執念が"みちドラⅡ"を炸裂させる。その瞬間TAKA選手の勝利のゴングが鳴らされた。ここ一番というとこで大事に大事に使うみちドラⅡ...今回もTAKA選手に勝利をもたらした。この素晴らしい選手権試合の決まり手が"みちのく"ドライバーⅡという"みちのく"という名前が入ってるのも二人のルーツを思うと感慨深い。試合後はお互い健闘を称え正座で向き合う。そして東郷選手が「TAKAおめでとう...」と祝福。TAKA選手も「あんたは海援隊の大将だ.....」と勝って奢らず東郷選手を称えました。素晴らしい試合に最高のエンディング,とにかく濃密な24分だった。この試合で"プロレスの真髄"というものが体感できました。グランドレスリング中心で,あそこまで客に集中させた両者の力量にビックリしました。結果は東郷選手が負けてしましましたが。勝ったTAKA選手の執念が紙一重の差で出たのでしょうかね。K-DOJOの代表。RODでの頑張り。先輩越えをしタイガーとの統一戦...そしてK-DOJOを応援するファン(TAKAコールは凄かった)と背負ってるものが多かったからかな。東郷選手だって色々なものを背負ってましたけど...本当紙一重の執念って感じじゃないでしょうか。それでも東郷選手負けてなお強しってとこでした。どっかの馬鹿みたいに「男だ」と口に出さなくても,会場にいた人間は東郷選手のいさぎのよい引き方とTAKA選手の振る舞いに"男"を感じたのではないでしょうか。とにかく素晴らしい試合でした。.....プロレスファンで良かったなあ。


東郷選手入場


TAKA選手入場


タイトルマッチ宣言




緊張の間合い




フィンガーロックで力比べ




クルックヘッドシザース












スリーパー


雪崩式ブレンバスター


ジャストフェイスロック


クロスフェイス






試合終了






清々しい試合後


勝者

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