みちのくプロレス/2004.9.10/東京・後楽園ホール⑤



第5試合 30分1本勝負
●湯浅和也(13分32秒 BONEYARD)藤田ミノル○
★文句なしにベストバウトではなかったでしょうか。藤田選手をあそこまで追い込んだ湯浅選手の粘り・頑張り。感動しました。藤田選手は強かったです。場外弾や飛び付きキックでは美しさを見せてくれました。終始手厳しい攻撃でした。湯浅選手は全てをぶつけて行きました。技一発一発に魂が込められていたと思います。試合は藤田選手の雪崩式フランケンを返した湯浅選手が猛反撃に。強烈なエルボー。雪崩式ブルドッキングヘッドロック。そしてXクローザーで追い込みました。逃げられてからも鳴門海峡を仕掛けましたが防がれました。そこから一進一退の攻防へ。ジャーマン,ドラゴンスープレックスで"あわや"を連発する湯浅選手。しかし藤田選手は強かった。湯浅選手の技を受けきると,バックドロップ,みちドラⅡとたたみ込みました。それでも3カウントは許さない湯浅選手。日頃の練習のたまものたる脚力がキックアウトで生きました。3カウント奪え無いならばと藤田選手は満を持してのBONEYARD。最後まで粘った湯浅選手でしたが無念のギブアップとなりました。試合後は握手を求める藤田選手...誰もがサスケだましか?と思いましたが...ノーサイド。解散させられたスカボンの藤田選手&日高選手(勝ったFECは出て無いけど...スカボンは全員...)が湯浅選手と握手...ちょっと切ない気もしました。とにかく最高の試合でした。出来れば湯浅選手が勝って引導を渡してほしかったかな。まあ負けはしたけど"みちプロには湯浅和也がいる"ってのをアピールできる試合だったと思います。そして思うのは二人の試合はみちプロらしかったって事です。みちプロの先輩選手や来日ルチャドーラー達から連綿と流れている緩急のあるみちプロスタイルは二人の中にも流れていました。スタイルこそガチガチながら東北ルチャリブレの専売特許である上手い緩急の付け方が最高でした...トップギアに入った時のあの躍動感。何故雑誌ではこの試合を大きく取り扱わずにDSE絡みの話題性のある試合ばかり取り扱うんだ?商売でやってるからと言われればそれまでだけど,この試合でみちプロファンに誇りと安心を見せてくれた湯浅選手。出て行くからには何かを残そうと素晴らしい闘いをした藤田選手。二人が見せてくれたみちプロ遺伝子に乾杯だぜ!!


元スカボン...


湯浅選手






トぺ・スイシーダ




ダイビング・エルボードロップ


雪崩式フランケンシュタイナー


雪崩式ブルドッキングヘッドロック


Xクローザー




ああ...握手


日高選手も握手...なんか切ないねえ



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