みちのくプロレス2006年10月8日⑥

みちのくプロレス/2006.10.8/岩手県営体育館⑥

◎第6試合　東北ジュニアヘビー級選手権試合　時間無制限1本勝負
　●王者)スペル・デルフィン[大阪](21分04秒　原爆固め)ザ・グレート・サスケ○
※新王者誕生!!ザ・グレート・サスケが第8代王者に!!
★運命のメインです。ありえない顔合わせが再び目の前で行われるのです。分裂から数年...両者が有明以来の激突です。
セミ終了後から入場口付近で幟の準備をし, 色々な方に手伝っていただきなんとか10本かかげる事が出来ました。お世話になった皆さんありがとうございます。会場の期待感と緊張感が上り詰めたとき,サスケ選手の入場曲が鳴り響く!! 僕らは一生懸命｢みちのくプロレスは永遠に不滅だ!!｣幟を振る。「みちのくプロレスは大阪プロレスの配下になんかならい!!」「永遠に不滅なんだ!!」と会場の人々が,少しは思ってサスケ選手の勝利を信じて応援してくれたら嬉しいと思い。
目立ってやろうとか,ＴＶに映りたいとかではなく ...サスケ選手がみちのくを背負って戦うのだから, "僕達ファンには何が出来るんだろう？"と自分に問いかけてみた。僕達ファンは応援しか出来ない。だったら最大限の応援をやろうと思った。ＦＥＣ対スカボンでＴＯＫＩ兄さんがＦＥＣ幟を作った。「それだ!」と思い同士に相談し,みんなが作るのに協力してくれたので作ることが出来た。一人だったら作れなかったです。仲間のありがたみを感じた。みちのくプロレスのロゴを入れるに関して,みちプロのＵさんに承諾をいただいた。この事でより一層力は沸いてきた。
遠い道のりを,周囲の目線にさらされ担いできたポールと幟。体調不良の為,体に浸み込んでいった数本栄養ドリンク。会場で幟を持ってくれている人達。そして,サスケ選手の入場を心待ちにしている人達。もう入場前から胸いっぱいのプロレスです。みんなありがとう!!
...入場曲に合わせ大｢サスケ｣コールが鳴り響く!! が,音楽がいきなり変わる...新たに鳴り響いたのはサスケ組のテーマ曲だった。つまりＳＡＳＵＫＥ選手が出てくるって事です。そして入場してきたのは,青い腰紐ながらマスクは青デザイン+ライン多目の赤いマスクのサスケ選手。コスチュームはケッパレ仕様です。全てをかけてデルフィン選手を叩きのめすって気持ちがビンビンに伝わりました。そんなサスケ選手が我々の用意した幟の中を通って入場していきます。少しはサスケ選手の後押しが出来たんではないでしょうか。 10本の幟とサスケ選手の入場...もう胸いっぱいすぎです。本当に良かった。
幟を片付け席に戻るとデルフィン選手が入場していました。もちろん憎しみを込めブーイングをしました。そしてテッドさんも共に入ってきました。サスケ選手が｢なんでいるんだ｣みたいな事を言うと舌戦に。「所属がいないから自分が裁いてやるんだ」と言うテッドさんに, 立会人の人生選手が掴みかかり払いのけると ...人生選手の胴衣の下からサッカー風？の審判のユニフォームが!! この試合の特別レフェリーは人生選手に決定です。会場はヤンヤヤンヤの声援。いやがおうにも試合への期待が高まります!!
ベルトの返還と,選手権の記念撮影が終わりリングにはサスケ選手・デルフィン選手・人生レフェリーの三名のみ。人生レフェリーがボディーチェックをすると,両者対極のコーナーで睨み合う。緊張が走る。選手コールは無い!ゴングが鳴り響いた!! さあ。いよいよ運命の試合が始まった!!
ゴングが鳴るや｢蹴り殺すぞコラ!!｣とばかりにサスケ選手が, デルフィン選手に前蹴りを食らわし先制に成功。場外に吹っ飛ぶデルフィン選手をさらに場外で痛めつけるサスケ選手。場外のいたる所でデルフィン選手を痛めつけます。ファンもそれを囲み追いかけ大歓声!! さらにステージでの攻防を制し,ステージからのダイビング・ボディアタックを食らわす。そのまま場外を引きずり回しリングに戻るとパイプ椅子にデルフィン選手を座らせる...あああ!! ファンの｢やめろ～｣という悲鳴が少しこだまする。だって...きっと...と思うか思わぬうちにセントーン・アトミコ敢行!! が,大方の予想通りかわされ椅子に自爆。腰をしたたかにうちつけたサスケ選手は動きが止まる。こんな大一番でもサスケ選手はサスケ選手らしい。
そんな"らしさ"すら逆にチャンスに生かす王者デルフィン選手は, サスケ選手の痛めた腰に容赦ない集中攻撃を浴びせる。スリーパーからのカバージョ。逆エビで腰を攻めるが,サスケ選手はなんとかエスケープ。しかし,ここで場外にいたテッドさんがロープを伸ばし邪魔をする。それに怒った人生レフェリーがテッドさんに注意をする...と,その時背後からＧＡＩＮＡ選手が急襲。デルフィン選手がＧＡＩＮＡ選手に余計な事するなとばかりに詰め寄る。もちろん会場からは｢いいカッコすんな!｣と罵声が浴びせられる。ＧＡＩＮＡ選手と人生選手は場外でもみ合いどこかへ。するとレフェリーがテッドさんに変わる。なんとか息を吹き返したサスケ選手は,場外にテーブルとラダーを設置。そこにデルフィン選手を乗せトップロープへ...またも会場からは｢やめろ～!｣と悲痛な叫びが。しかし,サスケ選手はサスケ選手らしかった。トップロープからの場外アトミコ敢行!! が,やはり大方の予想通りかわされ自爆。しかも後頭部をラダーに打ち付け,そのラダーがグニャリと曲がる。常人なら死んでしまう程のダメージです。ここから立つこともままならないサスケ選手にデルフィン選手の猛攻が襲い掛かる。
垂直落下式ブレンバスター。スウィングＤＤＴ。バックドロップの連発。大阪臨海アッパーで何度も倒されるサスケ選手。もはや生きるダミー人形です。この状況は,まさに有明での終盤を思い起こさせた。しかし,サスケ選手は不死身です。何度も何度も強烈な技をクリアーします。そして,デルフィン選手がコーナーに上り,デルフィン式エルボーを敢行する。これを寸前でかわしたサスケ選手が,本当に奇跡的な復活をはたす。あのダメージでよくぞ立ち上がった。さらに僕達はサスケ選手の凄さを目の当たりにする。なんとダメージの残る体で完璧なブファドーラ!!ありえねええええッ!! さらにレフェリーがテッドさんなので,腕ひしぎ逆十字固めで腕を折に行く。これをエスケープされると卍固め炸裂!!場内のヴォルテージがドンドン上がっていく!!
さらにコーナーに上りトドメを狙うサスケ選手。が,ここでまたもテッドさんが｢反則だ!!｣と足止めをする。フラフラ起き上がったデルフィン選手が近づいてくる。ここでサスケ選手が機転をきかせ,テッドさん越にシャリマティーをデルフィン選手に炸裂させる。すげえええええ!! さらにドロップキック。どまよんスープレックス。サンダーファイアーパワーボムでたたみ込む。そして勝利を手にする為, コーナーポストからサスケスペシャルⅩヴァージョン10.2セグウェイ(ものまね禁止)を炸裂させる!! ここでサスケ選手がフォールするも,テッドさんが超低速カウントで勝利を阻止する。こんにゃろおおお!! ならばともう一度サスケスペシャルⅩヴァージョン10.2セグウェイ(ものまね禁止)を狙う為コーナーに上るサスケ選手。
が,またしてもテッドさんが邪魔をする。コーナーからの攻撃は反則だと足止め。すると場外からＧＡＩＮＡ選手がリングイン。デットリードライブで叩き落し,高角度のパワーボムで叩き付ける。最大の勝機を最大の一撃が襲う。ＧＡＩＮＡ選手もテッドさんも憎めないと思っていたが,このあたりでは｢ひっこめコラ!!｣とか野次を送り。完全に本気の怒りを引き出されていた。人生レフェリーがリングに戻るも,ＧＡＩＮＡ選手がフォローしレフェリングを阻止される。
そんな中なんとか立ち上がるサスケ選手のバックをデルフィン選手が取る ...デルフィンスペシャルか...しかし,バックを取り返すサスケ選手。ここでテッドさんが近づく。さらにデルフィン選手がバックを取り返しテッドさんの口から毒霧発射!! が,これをかわすサスケ選手。哀れ毒霧はデルフィン選手に誤爆となる。ここで人生選手がＧＡＩＮＡ選手に輪廻一撃!!さらにテッドさんをチョークスラムでＫＯする。レフェリーも正常に戻った。チャンスはここしかない!!
サスケ選手はマッハでデルフィン選手の脳天をかち割ると, バックを取りプロレスの芸術品ジャーマンスープレックスホールド!! 「1!2!!3!!!」サスケ選手が21分04秒劇的な勝利で, 因縁の対決を制し東北ジュニアヘビー級新王者となった!!
サスケ選手が勝利した瞬間無数の赤い紙テープがリングに投げ込まれ勝利を祝う。幟・紙テープ・声援...つくづくサスケ選手はみんなに愛されている選手である。エプロンにもファンが集まりリングを取り囲む。感動的かつ熱い光景だ。そんな中ＧＡＩＮＡ選手がデルフィン選手に攻撃を加える。会場から大ブーイング。ここで奇跡が起こった...サスケ選手が｢蹴り殺すぞコラ!!｣とばかりにＧＡＩＮＡ選手に蹴りをみまい, デルフィン選手を救出。おおおおなんて大きい男なんだサスケ選手は。流石東北のビッグなスターだぜ!!ビッグスターじゃなくてビッグなスターなんだぜ!!
リングから落とされたＧＡＩＮＡ選手がマイクを握り｢...みちのく・大阪・二つともぶっ潰してやる!!｣｢ベルトに挑戦してやるぜ!!｣と憎憎しく叫ぶ。会場からは大ブーイングだ。かつて,みちプロで皆に愛された面影は無い。ただＧＡＩＮＡ選手からは相当な覚悟を感じられた。こんな大一番の試合をぶっ壊し暴れた...しかし,その暴挙が観客をエキサイトさせ試合を盛り上げた。一番の嫌われ者役を...一人でブーイングを全て受け止める役を...なんだか胸がつまる思いがした。みちプロを裏切ったＧＡＩＮＡ選手に声援を送る事は出来ない。ここまで来たらブーイングで迎えたい。しかし,体重を増やしパワーアップしたＧＡＩＮＡ選手の強さと威圧感は凄いものがある。一発一発の説得力は本物だ。いつまでも芽が出なかったかつての好青年ではない, 極悪のＧＡＩＮＡ選手が両団体を恐怖におとしいれるってのもありえない話ではない。声援は送れないけど,その覚悟と努力...頑張れＧＡＩＮＡ選手!! こうなったら世界一のルードになってしまえ!! かつてＦＥＣという,みちプロ史上最強ルード軍団を目の前で見てきたのだから。
さてＧＡＩＮＡ選手が姿を消すと,デルフィン選手がマイクを握る。｢正々堂々戦った｣...さらに｢サスケ!ひとつだけ言いたい...サスケありがとう!!｣とデルフィン選手の口からありえない言葉が飛び出た。そして...サスケ選手が歩み寄り,感動的な握手!! うおおおおおおお!! 感動的です!! 会場がなんともいえない感動の空間になりました。ありがとうサスケ選手!!ありがとうデルフィン選手!!
...が,ありがとうと思い感動するのはこの時だけです。これが終ればデルフィン選手はやはり怨敵大阪の糞海豚なのです。今日だけはイイモンでいいでしょう。テッドさんとＧＡＩＮＡ選手を利用するだけ利用し,自分だけイイモンになるのも。本当この瞬間だけです。やはり僕の中では糞海豚は糞海豚。僕の好きなアノ選手が許せないんだから,僕も許せません。でもこの瞬間だけは感動をありがとうって気持ちでいっぱいでした。
デルフィン選手がリングを去ると,人生選手と熱い握手をかわすサスケ選手。さらにベルトの贈呈と,表彰式。これで晴れて新王者です!! 引退なんか出来ません!!王者だから!! 記念撮影が終ると,多くの言葉はいらなかった。
｢みちプロ守ったぞ.......｣そしてこの言葉があればみんなが幸せになる... ｢みちのくプロレスは永遠に不滅だあッ!!｣と最後にサスケ選手が叫んだ...いつもの言葉であるが,今日は本当に心に響く言葉..いや言霊だった。そしてリングを囲むファンと握手し,子供達をリングに招き記念撮影。やはりサスケ選手はみちプロにいやプロレス界に絶対必要な選手です。リングを囲んだファン達の熱い眼差し。熱い言霊。子供達の嬉しそうな笑顔。昨今プロレスは大人のものになってきた。しかし,ＴＶで子供達がプロレスを観れない時代。こんな時代だからこそリアルヒーローなサスケ選手は絶対必要なのです!! 子供達がプロレスに興味を示さなかったらプロレスファンがいなくなる。そしたらプロレスも...だからサスケ選手はまだまだ子供達に夢と感動を与えて欲しい。そんなサスケ選手が僕は大好きだ!! 好きで好きでたまらないよ。
盛岡に行く前に嫁ちゃんが｢最悪の事態も考えて行ってよ。そうなったら落ち込んでたちなおれないんだからね。｣と心配されましたが。僕は｢サスケが海豚に負けるわけがない!!｣とつっぱねてました。だって本当に僕はサスケ選手が負けるなんてちっとも思わなかったから。だってサスケ選手は本当に凄いプロレスラーなんだから!! 本当大好きだ!
サスケ選手よ夢と感動と生きる力を与えてくれてありがとう!!
｢サスケが～大好きだ～ッ!!｣