みちのくプロレス/2006.11.3/東京・新宿FACE⑤



◎第5試合 時間無制限1本勝負
 ラッセ&義 経&野橋真実vs佐藤 秀&佐藤 恵&大間まぐ狼
 ●野橋真実(15分34秒 片エビ固め)佐藤 秀○

 *ゾンビキング
★正規軍vsSTONED楽しみにしてたメインでした。 この6人ならきっとこのカードも"みちプロ・ザ・ベスト"になるのでは? そんな予感もしていたのですが...結果的には,そうはなりませんでした。 各選手が見所を作り頑張ったのですが...。
やはり集中力ですね。みちプロの6人タッグはスピーディーでハイレベルな気り返しが身上。 そこで集中力のない選手が一人いれば...。 プロレスは個人競技でもあり団体競技でもある。 それを感じさせられる試合でした。
会場の女性ファンが選手に声援ではなく声を掛ける。選手の名前じゃなくあだ名?本名?で...。 その人達は試合中ずっと喋っていた...試合に関係ない事も ...そんな人達が真後ろなので邪魔でしょうがなかったです。 それを感じさせない試合だったら...。 プロレス好きなのかなあ?僕はプロレスが好きだから信じられない。 そんな人達の声に,いちいち反応する選手がいた。 きっと知り合いで仲の良い客なのでしょうが...そんなものは試合が終ってからやればいい。
最悪は場外に降りた時に,その人達の方へ反応した選手が来たのです。 下品な笑いが後頭部から押し寄せる...リング上では一生懸命戦っている選手達... 我慢できなかった。聞こえたか聞こえないかわからないが, 思わず「集中しろよ!」とその選手に言ってしまった。 僕はプロレスファンだ。ファンが選手にそんな事を言うのは良しとしないといつも思っている。 でも今回だけは我慢出来なかった。
試合に集中せずに客席に集中して怪我でもしたらどうすんだ? 客席を意識するのは悪い事じゃない。けど意識の仕方が...そんな身内受けはいらない。 昨今のインディーでは選手とファンの距離が近い。近いのはいい事だ。 けどそれをリングに持ち込んだらいけないはず。 たまにそういった身内受けの試合や選手を観るが,関係ない人や初めて観る人には面白いもんではない。 不愉快な場合もある。これで初めて来たお客さんが「もう来ねえ」って思ったら...。 本当勘弁して欲しかった。 そんな一人の選手のせいで試合にも集中力が感じられず,内容も盛り上がりもいまひとつとなった。
そんな試合でも良いところは沢山あった。 STONEDは悪さも少な目に試合内容で勝負。 ドッグフードやドジョウが無くとも魅せてくれました。 佐藤兄弟は口と実力で強さと悪さを感じさせる好ファイト。 連携も素晴らしかったし,刺激より内容で魅せれるって事を見せてくれました。 まぐ狼選手は本当素晴らしかった。 黒星が多かったり,みちプロでは目立った実績は無いものの素晴らしいかった。 スピード・安定感・キレと抜群でした。
ラッセ選手は調子が悪いのか?足元が不安定な場面が珍しくあった。 それでも終盤は気合を前面に押し出し素晴らしい戦いっぷりでした。 そして野橋選手。今回も躍動感バリバリで,動きの一つ一つから生命力を感じました。 受ける場面が多かったですが,失われない目の輝きが素晴らしかった。
試合は竹刀を巧みに使い連携で上回るSTONEDが,終盤のリング上を占拠。 攻めこまれている野橋選手でしたが, その生命力溢れる輝きに「もしや」と逆転を想像し興奮しましたが... 最後は秀選手がゾンビキングで粘る野橋選手を沈めました。
振り返ると悪い内容じゃないと思うんだけど。試合後はなんともいえない感じがしました。 だってみちプロはもっと面白いはず!!こんなもんじゃねえはず!! けど...なんだか完全燃焼できないメインでした。 メインがイマイチだと,終った後の充実感が全く違いますね。 メインの重要性を感じた試合でした。 色々あったけど,プロレスってちょっとの事で良くなったり悪くなったり...プロレスってやっぱ面白いね。


赤いラッセ選手登場!!





乱戦から試合開始


場外で圧倒するゾンビの王様


蹴!


襲!!


秀!!!


スピーディー&ハイレベルな攻防


絶好調


ラッセ選手が集団暴行に


ラ・ケブラーダ





拝みダイビング・ヘッドバット





フィニッシュは,ゾンビキング


試合後は氷攻め


蛆虫になるぞ~ッ!!

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