みちのくプロレス/2007.1.27/東京・新宿FACE④

◎第4試合 時間無制限1本勝負
 ●フジタ"Jr"ハヤト(11分46秒 ジャスト・フェイスロック)TAKAみちのく[KAIENTAI DOJO]○
★2006年の経験を2007年どんな形でハヤト選手が魅せていくのか?注目の一戦でした。
まずは入場から違った。 体は一回り大きくなった感じでした。 髪の毛も短く刈り,リングに上がってからガッツポーズのアピールも無し。 そして目付きが2006年の悲壮感を感じる目ではなく,デビュー当時のギラギラした目になっていました。 ハヤト選手から消えていた荒々しさを感じました。 それでいて落ち着いた雰囲気もあり入場から期待できました。
相手はTAKA選手。百戦錬磨の猛者であり,相手の良いところを引き出す達人。 これはきっと良い試合になるなあと思いましたが...結果は良い試合ではなく激しい凄い試合に。
立ち上がりはお互いレスリング出身という事もあり,アマレスのような激しいポジションの奪い合い。 そしてプロレスへ。 ハヤト選手がヘッドロックに取れば,さっとTAKA選手が切り返す。 ヘッドロック一つでもハヤト選手のものと比べると, 腰の入り方・決まり具合等素人の僕でも一目で違いがわかった。 その後もTAKA選手がグランド中心にハヤト選手のスタミナを奪って行く。 スリーパーにクルック・ヘッドシザース,さらには珍しい三角絞め。 どれも一つ一つは繋ぎ技ながら使い方次第でとてつもなく効く技になる。 プロレスの技はやはり凄いんだと改めて思いました。 さらに圧巻は膝一つでハヤト選手を封じました。 ニー・オン・ザ・ベリーというか,本当膝一つでポイントを抑え動けなくしたんですよ。
中盤に入ると激しい打撃戦。 両者一歩も引かないエルボー合戦。 TAKA選手の強烈な一発に,ハヤト選手が連打で対抗する。 TAKA選手の強烈な逆水平チョップにぐらつくハヤト選手。 しかし倒れずに踏ん張りエルボーを打ち返す。 ハヤト選手の意地や我武者羅さが徐々に観客の心を掴み会場はヒートアップ。 会場が熱を帯びてくるとハヤト選手が徐々に反撃していく。
強烈なミドルでぶっ飛ばしていく。さらにハイキックでダウン。 そしてK.I.D.敢行...が,これはTAKA選手がエスケープし場外へ逃げる。
ハヤト選手がTAKA選手を強引にリングに戻すと, リング上ではハヤト選手の牙が一気にTAKA選手を襲う。 新しい入り方でK.I.D.を極めていく,逃げられそうになったら回転してさらに深く極めて行く。 TAKA選手の顔からみるみる血の気が引いていった。 「勝てる!!離すな!!」と思いましたが,なんとかTAKA選手はエスケープ。 最大の勝機を失ったハヤト選手でしたが,それでも心は折れずTAKA選手を襲う。
しかし,最後はTAKA選手がここぞという時にジャスト・フェースロックをガッチリ極め勝利。 あと一歩で勝てたかなあ...が,あと一歩が,本当に大きな一歩なんだなあと痛感させられました。 が,確実に成長しているハヤト選手。 最近の新宿大会は,ハヤトの成長が楽しみになってきました。 こうなると,そろそろ勝つところも観たいですね。
今年はバト参戦もあるしもっともっと成長してくれると思いますから期待しましょう。 それにしてもハヤト選手は強くなったなあ。 これで膝蹴りを効果的に使っていったら相当ヴァージョンアップしそうですね。 頑張れ僕らのハヤト選手!!


TAKAみちのく選手


ポジション争い


素晴らしいヘッドロック


エルボー合戦


スリーパー


膝一つで相手をコントロール


クルック・ヘッドシザース


下からの三角絞め


強烈なエルボー


胸骨が折れんばかりの逆水平チョップ


K.I.D.


場外


再びK.I.D.


回転してさらに深く極める


TAKA選手が落ちそう


フィニッシュは,ジャスト・フェースロック


死闘終焉


2007年は始まったばかりだぜ!!

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