みちのくプロレス/2008.06.20/東京・後楽園ホール⑥

みちのくプロレス/2008.06.20/東京・後楽園ホール⑥

◎第6試合　正規軍vs九龍　時間無制限1本勝負
　義　経＆景　虎＆ラッセ＆南野タケシ＆精　霊
vs
フジタ“Ｊｒ”ハヤト＆佐藤　秀＆佐藤　恵＆ｋｅｎ４５°＆大間まぐ狼
　●精　霊(11分39秒　体固め)フジタ“Ｊｒ”ハヤト○
　*ヘルム
★野橋vsタイガー戦の項でも書いたが俺は過去も大事だけど,現在のみちプロの方が今は好きだし応援したい。だからこのセミは今大会で一番期待していた...ノスタルジックな気分で来てる人達に「現在のみちプロも面白い!!」と思わせ再び足を向かせる。このセミは正規軍vs九龍だけではなく,過去(ノスタルジックマッチ)とそれを楽しみにして来た客との戦いでもあった。
なのでＳＡＳＵＫＥ選手用にとき兄さんが持っていた紙テープを,きっとメインでは投げられないだろうって事でハヤト選手に投げた...あ。遂に九龍を応援しました...現在のみちプロで一番カッコイイし,試合内容も面白いから我慢できず。
さて試合は序盤から大荒れの展開。のっけから場外戦で暴れまわる九龍の面々。
もちろん俺達のところでも場外戦。ｋｅｎ選手が義経選手を激しく客席にスローし飛び散る椅子。この結果俺の椅子はどっかへ消えてしまった...まさに後楽園ホールは宇宙船のコクピット,何が起こるかわからない。なのでしばらくは椅子無しで観戦しました。ミニ★カレーさんが拳王選手に椅子を頼んでくれたおかげで(ありがとうございました)途中から復帰しましたが, まさか8000円のゴザシートを味わえるとは(笑)。ある意味非常に貴重な時間でした...俺だけホールでゴザ目線♪
その後も場外戦がガンガン俺達の方へ...飛び技も選手もドンドン落ちてきます。毎度の事ですが,流石に逃げ惑うのに必死で試合の流れはあまりわかりませんでした。それでも一個一個の攻防や各選手の動きは素晴らしかったです。
精霊選手は小気味良い動きを魅せてくれました。南野選手はランニング式のニーが物凄かった。ラッセ選手はやはり熱かった。景虎選手は膝の負傷が響いてたか？あまり印象に残ってないな。
義経選手は一個一個の技が自信に満ち溢れてるようだった。流石現在のみちプロナンバー１だぜ!! と色々あるのですが,どうも正規軍の印象は薄かったかな。それはきっと俺が九龍に...いやハヤト選手にメロメロだったから。
その九龍は実に悪くてずるくて強くて最高だった。間違いなく現在のみちプロを面白くしているのは九龍な気がする。
まぐ狼選手もあまり印象にないなあ...もっともっと好き勝手に暴れて欲しいけど。ｋｅｎ選手は九龍に入っての試合で一番イキイキしてる感じがした。
佐藤兄弟は...やっぱ最高っす。その言葉のチョイスと魅力...技の説得力。そして佐藤兄弟がサポート役にまわった時の軍団やユニットに出る勢い...本当にスゲエ兄弟だ。カルトティックな面がクローズアップされるけど,その裏にあるしっかりした動きは流石です。
そんな佐藤兄弟からサポートされればハヤト選手の魅力がさらに輝く。だから...正直この試合はハヤト選手しか目に入らなかった。試合全体の流れを把握できてたらまた違った観方になっただろうが,今回のような状況ではしかたないっしょ。まあ状況もあるけど,それだけじゃなくハヤト選手はスゲエ魅力的だったのだ。徹底した悪さは佐藤兄弟ばり...それでいて客や会場の雰囲気と一緒にグルーヴ感を出して行くような。
九龍のメンバーとしても,過去のルード選手と比較してもハヤト選手はまったく新しい形のルードになる予感がした。端整な顔と憎憎しい表情,そして説得力十分の打撃とサブミッション。スタイル的に噛み合わないような感じだが,試合を重ねるごとにルチャスタイルにも噛み合うようになったセンス...彼もまた天才なんだろうな。俺的には結局ハヤト選手一色になったセミだった。
最後はハヤト選手が凄い当りのへレムで精霊選手を機能停止へと追い込み勝利した。そして九龍は試合に圧勝し,メインのレジェンドルードユニット対決へ間接的に宣戦布告した。
九龍は勝つべくして勝った...正規軍は相手と過去と客と戦ったが,九龍はさらにかつてのルードユニットとも現在進行形ルードユニットとして戦った...間接的なイデオロギー闘争だ。完全試合と言うべき圧勝劇...メインを観たが,九龍は海援隊★ＤＸともＳＡＳＵＫＥ組とも違うルードユニット。どのユニットがいいか人それぞれ好みが別れるだろうが,メインを観た上で言えば九龍は色々な意味で負けてない気がした。むしろルードや悪役の意味を考えたら間違いなく一番だ。
みちプロ史上最凶最悪最狂のユニットは九龍だ!! 今後も九龍から目が話せない。