みちのくプロレス/2008.06.20/東京・後楽園ホール⑦

みちのくプロレス/2008.06.20/東京・後楽園ホール⑦

◎第7試合　１５周年スペシャル８人タッグ～初対決！最強ヒール軍団対決！！　時間無制限1本勝負
　【ＳＡＳＵＫＥ組】ＳＡＳＵＫＥ＆サスケ・ザ・グレート＆望月成晃[DRAGON GATE]
vs
ディック東郷[FEC]＆ＭＥＮ'Ｓテイオー[大日本プロレス]＆獅　龍[全日本プロレス]
　●ＳＡＳＵＫＥ(20分15秒　体固め)ディック東郷○
　*ダイビング・セントーン
★みちプロに激しさを持ち込んだ海援隊★ＤＸ,みちプロをかき回したＳＡＳＵＫＥ組...同時期に存在しなかったユニット同士が時空を越えて同じリングに立つ。こんな事が出来ちゃうみちプロの凄さっていうものを改めて感じさせられるようなマッチメークだった。
まさに15周年に相応しい顔ぶれ,まずは海援隊★ＤＸが厳しい表情で登場。続いてお祭り騒ぎでＳＡＳＵＫＥ組登場。
完全復活したＳＡＳＵＫＥ選手の頭には鯵の開きが!! この鯵の開きはカズスケさんオリジナルアイディア(食品サンプル)...さらにマスクはラベル会製(カズスケ製)。鯵を外し鰯を載せ,鯵の開きにかじりつくＳＡＳＵＫＥ選手...「お前らも開いて食い殺すぞコラッ!!」とでも言いたかったのか？は全くわかりませんが,カズスケさんの想いが容になり見え感動しました。
そんな感動に浸っている暇もなく海援隊の奇襲で試合開始。のっけから各方面で激しい場外戦が繰り広げられました。流石にルードユニット同士の対決ですから試合が荒れるのは言うまでも無し。
ＳＡＳＵＫＥ組は復活しても以前と同様好き勝手暴れまくる。ジェットストーリ等の連携では技自体の動きよりもポーズの方がキレてるのが流石だ。さらにフジ選手の乱入(東郷選手に喉輪落しという恐れ多さ)等もあり本当に自由な感じだった。
望月選手はやはり違和感ある風貌...プロレスサミット等で観たくらいで,望月選手をそうそう目にする機会の無い俺は,やはり黒いだけで違和感がある...シロブタって言われてたくらいだからね。もちろん引き締まった体も...シロブタって言われてたくらいだからね。まあドラゲーをＴＶ・雑誌一切見ない俺としては一番ノスタルジックだった気がするな。
グレート選手は「ファッキン!!」を連発...ＣＩＭＡ選手欠場の代わりに連呼してたのか？いや常々言ってるから...そこらへんの想像も楽しいところだった。東郷選手との絡みは何気に一番ドキドキワクワクだった♪
ＳＡＳＵＫＥ選手は当時と変わらぬ大ワルノリっぷり。デルフィン選手がいないのにデルフィン選手を馬鹿にしたポーズをこれでもかと連発。ある意味海豚嫌いの海援隊には効果的だったかのかな。さらにハードコアなトンパチっぷりも連発...それでいて現在を感じさせる進化？を魅せてくれたのだからたまらない...ラベルが違うよ!!
一方の海援隊★ＤＸは,15周年だろうが何だろうが関係ない激しい戦いを仕掛ける。お祭り拒否のその姿勢は素晴らしくカッコよかった!!
獅龍選手は現在の動きを織り交ぜつつ,当時をかすかに匂わすあたりは流石だった。そしてバイプレイヤーとして東郷選手を盛り立てるあたりは素晴らしかった。なので特に目立ってる感じはしなかったかな...まあ俺がもの凄く好きなニ選手がいたからだろうけど(笑)。
テイオー選手は恐れ多くて俺みたいな取材もしてない薄っぺらい素人は何も書く事が出来ません。
東郷選手は流石世界一のレスラーって動きを連発。一個一個の攻め・守り・受けが全て芸術品。海援隊コスでのシルバーブレッドはお祭り拒否を強く印象付ける凄い一撃だった。どの選手と当たっても何かを感じさせるあたりは,積み重ねてきた修羅場があってこそ。やっぱ東郷選手は最高にカッコイイ世界一のプロレスラーだ!!
試合は終盤ＳＡＳＵＫＥ選手が集中攻撃を受ける。アトミコをかわされラダーへ突っ込み,奇跡のラダー付き状態から喰らったテイオー選手のバックドロップでどうやら激しく口を切ったらしい。その影響もあってか？最後は東郷選手の世界一のダイビング・セントーンの前にＳＡＳＵＫＥ選手は敗北した。
ある意味ＳＡＳＵＫＥ選手の為のようなメインでの完敗。それはＳＡＳＵＫＥ選手らしいし,試合で一番印象意的だったのもＳＡＳＵＫＥ選手だった ...けど,その影にお祭り拒否の海援隊★ＤＸの強さと激しさがあったのが一番でかかったはず。
ノスタルジックなマッチメークだったが,それぞれの選手の歴史と現在が加味され極上の空間を作り出していた。そこにこそ各選手のプロ中のプロである生き様を感じた一戦だった。