みちのくプロレス/2010.02.13/東京・新木場1st RING④

◎第4試合 東北タッグ選手権試合 無制限1本勝負
 王者)南野タケシ&大間まぐ狼vs佐藤 秀&佐藤 恵
 ○大間まぐ狼(25分25秒 エビ固め)佐藤 恵●

 *卍落し
※第14代王者南野タケシ&大間まぐ狼組が初防衛に成功!!
★メインは九龍同士の東北タッグ選手権試合。
激しい戦いを全面に押し出しタッグ王者となった南野&まぐ狼組と, みちプロ史上最狂で最高のタッグ佐藤兄弟が激突するのだから内容は激しいものに。
タイトルマッチ宣言やベルトの返還は“東北の生きる伝説”であり“みちのくプロレス最高コミッショナー”の八代目ダイナマイト東北選手が担当。 しかし,佐藤兄弟に水をかけられたり散々な姿に...その姿に笑いも起こり,会場の緊張感は緩み,楽しいみちプロの雰囲気に。
だが,その雰囲気を良しとしない九龍勢は失笑やウケ狙いの下らない野次を一喝!! 張り詰める場内...最高ッ!!
ぬるい雰囲気,ぬるい同門対決を自ら線引きし断ち切った九龍のプロ意識の高さにのっけから惹きつけられた。
ここ数年で選手とファンとの距離は年々近くなってきた。 プロレスラーはいつしか隣のお兄さん的な距離までやって来た。 昔のプロレスラーは怖くて近づけなかった...そんな古き良き雰囲気を放つ九龍の四人。
別にプロレスラーとの距離が近づいたのが悪い訳ではなく,一定の距離を保てば何も問題は無い。 普段は友達感覚でも試合が始まれば観せる側と観る側。
だが,そこの距離感すら薄れると場外乱闘等でもどけない現象が起こる。 色々な団体で起こる現象だが,そういったどけない現象が起こる団体は好きじゃ無いし,どけないファンなんか大嫌いだ。
この日も場外戦でどけない客に恵選手が苛立ちをあらわにした。 こんなに激しく凄い試合をしてもぬるい客席に...。
まあ,気温が低かったのもあるだろうけどね(笑)。
とにかく,そういったフラストレーションさえも闘いにぶつけ合う両チームの闘いは激しく尊き試合となった。
言ってしまえば客を置いてけぼりにした内容だったのかもしれない。 実際客席は引き気味の雰囲気もあったし,盛り上がらなかった(気温が低いのもある)。
けど,内容は同門対決の次元を超えた闘いだった。 これぞ九龍のプロレス!!
彼らは最後まで客に媚びる事無く“九龍のプロレス”を行い,凌ぎを削りあった。
極力魅せる要素を減らした攻防は,生音中心ゆえにフェイクテクニックを使ったような派手さは無かったが, 俺の心にはズシンと響いてきた。 最高だぜ九龍!!
最後は両チームが全身全霊をかけ一身一体の攻防を続けた末に,王者組がノド輪ジャーマンからまぐ狼選手が卍落しを決め勝利し初防衛を果たした。
勝負が決しリングに雪崩れ込む九龍のメンバー...そして倒れて立ち上がらない王者組と,悔しがる挑戦者組。 そこにあった“本気”は,どこまで客席に伝わったのだろう...。
敗者となった佐藤兄弟は悪口を開くこと無く,悔しげな表情のままリングを後にした。


恵選手


水をかけられる八代目殿


佐藤兄弟


まぐ狼選手


タイトルマッチ宣言


ベルトの返還


タイトルマッチ!!






先発はまぐ狼vs恵




南野vs秀














タオルで絞首刑


秀!蹴!襲!


鋭いハイキック






渾身のエルボー


STF


ノド輪ジャーマンをこらえる








ゾンビキング




胴絞めスリーパー・ホールド


勝利目前?


俺ごとダイビング・ボディプレス




ぺティグリー




ノド輪ジャーマン


フィニッシュは,卍落し





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