みちのくプロレス/2010.10.23/東京・新木場1st RING④
◎第4試合 みちのくニュージェネレーションvsみちのくオールドスターズ『正規軍同士で潰し合え! 30分1本勝負
拳 王&日向寺 塁&剣 舞vs新崎人生&気仙沼二郎&大柳欽也
○日向寺 塁(17分19秒 片エビ固め)大柳欽也●
*ムーンサルト・プレス
★休憩明けの一悶着の影響で笑いが収まらず,なんとなく浮ついた感じの中セミファイナルに突入。
そんな雰囲気を一変させたのは“みちのくオールドスターズ”の入場。
特に人生選手の入場は白装束無しと珍しい感じだったが,やはり場に重みと緊張感が生まれる。
対するニュージェネレーションも東北ジュニア王者拳王選手が堂々の入場。
入場から魅せるプレミアム感たっぷりの正規軍対決は,内容も抜群の6人タッグマッチとなった。
序盤は地味ながらも濃密なレスリング合戦が続く。
5分を過ぎるまでグランドレスリングやリストの取り合い等,たまらない攻防の連続。
改めて特筆すべきはリストの取り方。
前にも何度か書いてるが,みちプロ選手のリストの取り方は,全員がキチンと内側から手首を取る。
細かな所だが,こういった基本的な動きが確実にキチンと行えている上での激しい攻防なんだよね。
中盤に入ると両軍一身一体の攻防が続く。
剣舞選手はレスラーになる頃から考えていたであろう,NOAH参戦を果たし肉体も動きも充実。
コスチューム&マスクも一新され,今までより強いし風貌もカッコイイ。
勿論,動きも抜群で,軽やかな動きに強さも加味され魅力倍増だった。
日向寺選手はレスリングもパワーも抜群。
新しい動きも沢山有り,それぞれが的確で素晴らしかった。
何か画になる男になって来たなあ。
地道な頑張りが,やっと花開いてきた感じだろうか。
そして東北ジュニア王者の拳王選手!相変わらずの蹴り味抜群。
だが,他の選手が良すぎて,あまり目立たなかった。
それでも立っているだけ存在感は抜群,流石王者ってところだろう。
タイトル戦の前哨戦でも,九龍との対戦でも無いのでテーマが見つけ辛いところだが,
そんな中での人生選手との最強対決は刺激的だった。
みちプロのトップの象徴である東北ジュニア王者と,ヘビー級が故に王者ではないが,誰もが認めるみちプロ最強
の男の激突,これが刺激的じゃなくて何が刺激的だろう。
分厚い胸板に叩き込まれる強烈な蹴りと,それを受け切り反撃する人生選手...いつかシングル戦が観れたら面白いだろうなあ。
王者をも圧倒する存在感の人生選手率いる“みちのくオールドスターズ”は,小気味良いタッチワークでベテランらしさを魅せる。
久々に登場の人生選手は,やはりその強さが試合に重みを醸し出す。
そして怖い人生選手が垣間見れたのも嬉しかった...それだけ新世代の力が肉薄してるって事なんだろうな。
沼二郎選手は躍動感抜群の動きで若手勢にキツイ攻撃を仕掛ける。
若手台頭の正規軍の中で埋もれまいと存在感を出していた。
病気の関係でプロテインの摂取が難しい中,きちんと戦えるコンディションを整えてる事に尊敬の念さえ覚える。
大柳選手は上手いレスリングが更に進化?いや深化している感じ。
ルチャのリズムに合わせるクラシカルレスリングの絶妙な呼吸は凄いの一言。
更に古いプロレスファンの心を刺激する数々の動き。
特にたまらなかったのは,リバーススープレックスの攻防。
最近のプロレスでは,なかなかお目にかかれなくなって来たが,俺は大好きな動きであり技なんだよね。
全体的には地味な感じはあるが,芯のしっかりとした,みちプロの基を活かした素晴らしい6人タッグが繰り広げられた。
フィニッシュは日向寺選手が打点の高い綺麗なムーンサルトプレスで大柳選手からピンフォールを奪った。
完全に力で奪った勝利だけに,日向寺選手の成長を物凄く感じる結果だった。
いや~セミもまたメイン級の素晴らしさ。
思わず「さて,帰るか」と冗談を言ってしまった(笑)。
だってメインを観た後の感覚だったからね。
いつものみちプロ6人タッグとのリズムの違いが,楽しかったなあ♪
みちのくオールドスターズ
王者拳王選手
みちのくニュージェネレーション
濃密なレスリング
ロックアップ
地獄突き
太鼓の乱れ打ち
弓矢固め
曼荼羅捻りへ
極楽固め
タランチュラ
気仙沼落し
卍固め
原爆固め
フィニッシュは,ムーンサルト・プレス
強くなった日向寺選手
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