みちのくプロレス/2010.12.16/東京・後楽園ホール④
◎第4試合 特別試合 30分1本勝負
○ディック東郷[DDT](22分23秒 クロス・フェースロック)日向寺 塁●
★セミはルー道に入った日向寺選手の試練の大一番。
ルー道の大先輩東郷選手に対し椅子攻撃を仕掛けヒールターンした日向寺選手。
その時の覚悟と,今後への覚悟を試されるようなマッチメーク。
そのせいか会場からは日向寺選手に厳しい野次が飛ばされる。
「自分から行け!!」みたいな野次が多かったが,日向寺選手は気にせずノラリクラリと場外やリング内で間をズラす。
前までの日向寺選手ならガンガン自分から仕掛け,我武者羅にぶつかっていただろう。
だが,それでいいのかね?
せっかくヒールターンしたのに,前と一緒だったら全く意味の無い事。
椅子を振り上げたり,目に見える悪い事をする事は,比較的誰にでも出来るだろうが,間をズラししたり,
相手の攻撃をスカしたりするのは凄い事。
しかし,少しづつだがヒールへと変わろうとしてる日向寺選手を多くの観客は許さなかった。
やはり正規軍の時の直向なファイトや,可愛い弟のような存在が忘れられないのか?
まぁルードになりたてだし,最初は野次られるだろうなあ...けど,それがイイんじゃないの。
誰だって最初から認められないし,その前まで人気選手だったら当然だ。
だからこそ,同じように苦労してきた東郷選手は日向寺選手の様子を見ながら闘ったのだろう。
ルードの道,ルー道はそんなに生易しくないよと。
各所で見え隠れする東郷選手のルードの凄技の数々。
よ~く見ないと解らないし,見逃しちゃうんだけど,反則テクニックってのは解らないようにするからプロなんだよね。
今回鳥肌もんだったのがフロントキックの中で織り交ぜたトーキック。
爪先での蹴りはプロレスでは反則なはず,それを蹴りの合間にサラっと入れて相手の腹に爪先をめり込ませるなんて,もう
凄い事この上なし!!
やっぱ東郷選手はスゲエなあ。
日向寺選手も新たなスタイルで東郷選手となんとか闘えたが,東郷選手の途中からのシフトチェンジは凄かった。
ダイビング・セントーンをセコンドのラッセ選手に阻止されると,そこからエンジンがかかり
全てをガッチリ受け切った上で,最後はダイビング・セントーンを封印し,強烈なクロス・フェイスロックで勝利した。
流石,世界一のプロレスラーは役者が違う。
日向寺選手の必死にルー道を模索し貫く姿と,東郷選手の懐の深さと怖さが観れた素晴らしい試合だった。
個人個人で感想の割れそうな試合内容だったが,俺個人的にはグッドマッチだった!!
こうい間の鬩ぎ合いや,緩急のついた試合展開は大好きだ!!
野次る客がいるのも最高だったしね。
以前より厳しい道が待ってるだろうけど,頑張れルードの日向寺選手!!
そして,この日のプロレスの試合は終了した.....。
日向寺選手ルー道ヴァージョン
青いパンツが,ルードとしての青さを引き立てる
世界一のプロレスラー登場
睨み合い
試合開始
サイドヘッドロック
ショルダーロック
ハンマーロックへのニードロップ
東郷選手を流血に追い込む
逆片エビ固め
エプロンからのトペ・コンヒーロー
顔面へのニードロップ
オクラホマロール
ぺティグリー炸裂!!
ダイビング・セントーンは,ラッセ選手が阻止
原爆固め
ダイビング・エルボードロップ
2連発
勝負をかけたムーンサルトプレスは自爆
フィニッシュは,クロス・フェイスロック
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