WRESTLING DREAMERS/2008.04.05/東京・新木場1st RING⑥
◎第6試合 トーナメント決勝戦・ノータッチルール 時間無制限1本勝負
はやて&清水裕介vs守部宣孝&中里哲弥
○清水裕介(15分31秒 エビ固め)中里哲弥●
*トラースキック
※はやて&清水裕介組がDREAM TAG GP 2008優勝!!
★両チームの実力的に上がるべきチームが順当に決勝に上がってきたのだが,
順当だけど内容的には順当って訳でも無かった両チーム。
特に清水選手の左腕は勝見&櫻井組の腕殺しでボロボロ。
そんな清水選手を相手にせずはやて選手を挑発する中里選手。
清水選手をネックハンギングツリーで敵コーナーに叩きつけはやて選手を呼び込む。
この挑発的な態度と自信の裏に緻密な作戦があったのか?それとも偶然なのか?
はやて選手とのファーストコンタクトで衝撃の光景が!!
中里選手の強烈なショルダータックルで,固い壁に跳ね返されるようにはやて選手が場外まで吹っ飛ぶ。
倒れるはやて選手。
さらに戦場が場外へとうつると守部選手がはやて選手を客席にスロー。
その凄まじい勢いにはやて選手は,4列目くらいまでふっとび動けなくなる。
途中でなんとか息を吹き返したはやて選手だったが,そこを見逃さない守部選手。
クローズラインで再びはやて選手を希望停止状態に追い込む。
なのでリング上では清水選手が一人で戦い続ける事に。
大型の守部&中里組の容赦ない攻撃を一身に受け絶え続ける清水選手。
15分31秒中ほとんど清水選手は攻められたていた。
端整な顔を歪ませ,口からは涎か胃液かわかないが吐き出し...まるでボロ雑巾のようだった。
一回戦で痛めた左腕に再び襲う集中砲火。
何度も何度も訪れる終わりを必死で跳ね除けた清水選手。
その姿になんとか息を吹き返したはやて選手が応える。
本能のまま戦うはやて選手の気力に押され始める守部&中里組。
だが,一発の重さが違うからささいな一発で形成を逆転させる。
ならば頭を使い絆を信じて戦えばいい。
はやて&清水組が抜群の連携を中里選手に放つ。
ダメージを負った中里選手に守部&中里組の歯車が狂う。
分断に成功すると,場外に落ちた守部選手にはやて選手がボロボロの体に鞭をうち
飛び付きラナ(コルバタ?あまり覚えてません)を仕掛け道連れに。
はやて選手の想いが清水選手に託された。
それに応える体力なんて清水選手に残っているはずもない。
まして動かない左腕。
投げ技も,丸め込みも半端な腕では決められない。
だから清水選手は左足に自信の気持ち・はやて選手の想い・応援する人達の想い・全てを乗せ
中里選手に叩き込んだ。
まさに渾身のトラースキックは中里選手の巨体をマットに沈め,清水選手が奇跡の大逆転勝利を手に入れた。
よってドリーム・タッグ・グランプリは,はやて&清水組が優勝となった。
痛みに耐えてよく頑張った!!おめでとう!!
試合後も痛みで立つ事もままならない清水選手...その目には涙も。
色んな事が詰まった美しい涙だったろう。
本当にトーナメント決勝戦に相応しい正真正銘の激戦だった。
勝ったチームも負けたチームも全て素晴らしいチームだった。
そして各チームにはそれぞれの絆があった。
絆...古臭い言葉かもしれないが,凄く大事な言葉だし,大事な事だ。
そんな事を思うとても感動的な試合だった。
試合を終え称えあう選手達。
疲労困憊の中見え隠れする満足げな表情がとても素的だった。
最初は守部&中里組を応援してたのに,いつの間にかはやて&清水組に熱くなり応援していた。
たまにあるんだなあプロレス見続けてると。
俺の現在生涯のベストバウトでもあるかつて郡山で観た試合をなんとなく思い出した。
流血の男が奇跡を見せ,感情を表に出した始めての日だった。
...はやて選手の遺伝子は選手達に染み込んでいるようだ。
素晴らしい試合をありがとう!!
守部&中里組
はやて選手登場
上半身裸の先頭スタイル!!
守部選手
ネックハンギング・ツリー
衝撃のショルダー・タックル
場外戦
守部選手のセントーン・アトミコ(凄)
カヴァージョ
テキサス・ブロンコ・バスター
腕ひしぎ逆十字固め
アームブリーカー
超滞空垂直落下式ブレンバスター
余裕のフォール
メキシカンストレッチ
清水選手の反撃
元祖に叩き込むモヒカーノ・アトミコ(~その場飛びムーンサルト)
スリータイム・アミーゴス
はやて選手蘇生
ランニング・シットダウンボム
フロッグ・スプラッシュ
ジャックハマー
同士討ちを誘う
場外での飛び付きラナ
渾身のトラースキックで清水選手が逆転勝利
試合終了
はやて選手を抱きかかえる守部選手
パートナーを称える
優勝の絆
ノーサイド
優勝おめでとう!!
称えあう
若者達の絆
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