WRESTLING DREAMERS/2010.05.29/東京・新木場1st RING②
◎第2試合 20分1本勝負
○佐藤綾子[伊藤道場](6分32秒 原爆固め)小林華子[伊藤道場]●
★第2試合は伊藤道場の女子選手が登場。
ドリーマーズ史上初の女子選手参戦...ドリーマーズの理念を体現出来るのか?
プロレスファンは何だかんだ言っても優しい,女子プロファンはもっと優しい。
ドリーマーズでは環境保護の為に禁止されてるアンダーカードでの紙テープ投げ(セミ&メインでしか駄目)。
しかし,オープニングで注意事項として出されているにも関わらず投げ込まれた紙テープ。
知ってか知らずか,盲目だったか...。
女子だから華やかに...優しいファンの思いやりだが,このリングでは愚行に過ぎない。
紙テープや声援を貰いたかったら地力で這い上がり,上のカードに入るように頑張ればいい。
環境保護の裏で,そんな這い上がり精神があるリングなのだ。
第2試合での紙テープ...女子プロに個人的に感じるファンへの甘えと,ファンの甘やかし。
それがあるのか?無いのか?
残念過ぎる紙テープの投げ込みにより,試合は個人的にマイナススタートとなった。
ファンの思いやりが逆効果を生む,なんとも皮肉な結果だが(苦笑)。
プロレスファンの少ない会場の四方から突き刺さる“女子プロ”に対する厳しい視線。
彼女達にとって,ある意味女王バチ以上に厳しいリングだったろう。
そんな中で始まった試合では序盤から彼女達の緊張が客席まで伝わるようだった。
チグハグな攻防で立ち上がったが,そこを気持ちと機転を利かせた攻撃で補う。
緊張を気持ちで越え,地味ながらも的確なスイッチワークを魅せる。
腕の取り合い一つで気持ちが伝わってくる。
更に女子プロ特有の金切り声ではなく,荒い息遣い。
勝ち負けのある闘いに魅了されていった。
最後は佐藤選手が原爆固めをビシっと決め勝利した。
素晴らしいブリッジ&グリップ...流石,山形県人♪
女子プロ的には,呆気ない幕切れだったかも知れないが,ドリーマーズのリングにひじょうにマッチングした最高の試合だった。
ドリーマーズのリングだけではなく,プロレスとは本来こういったものだったのだろうが。
女子プロがこういう試合や要素を多く含んでくれたら観に行く気にもなる。
伊藤道場に興味が沸いた。
女子選手参戦で女子のファンがドリーマーズを観てくれた。
そしてドリーマーズのファンが女子プロを観た。
それぞれのファンが持つ自分の好きなプロレスへの誇りが,選手達に伝わったか?
選手達も別ファンの前で下手な試合は出来ないと思ったか?
とても有意義な相乗効果を齎した今回の女子選手の参戦だった。
小林選手
佐藤選手
残念な事に投げ込まれる紙テープ
腕の取り合いが続く...もっと長く観ていたい程だった
デスロック
腕を固める
アキレス腱固め
フィニッシュは,美しい原爆固め
山形県人佐藤選手の勝利
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