WRESTLING DREAMERS/2010.07.17/東京・新木場1st RING②
◎第2試合 20分1本勝負
○松本直己(12分46秒 アンクルホールド)永利耕一●
★第2試合は戦う度に精度が上がる名勝負が行われた。
個人的には,この日のベストバウト!
抜群のレスリングを操る松本選手と,佇まいから色気を感じる天才永利選手。
両者の激突ならば素晴らしいテクニック合戦や,所謂良い試合は確実だろう。
だが,両者はそんな小手先の魅せるプロレスではなく,ずっしりと“闘い”という芯のある試合を魅せた。
序盤はヘッドロックを中心に地味な攻防が繰り広げられる。
地味な攻防ながら深みのある攻防に目が釘付けになるが,プロレスファンの少ない会場は
ザワツキはじめる。
変な野次も飛び出し,せっかくの勝負に水を差す。
それでもブレずに戦い続ける両雄の姿に,会場のザワツキが声援へと変わっていった。
中盤の動きのある攻防や消耗戦を越え,迎えた終盤戦は意地の張り合いに。
両者とも負けず嫌いなのだろう,ギブアップ必至の攻撃にも絶対にギブアップしない。
だから攻める方も我武者羅に攻める。
足四の字固めでも,出ている足首を極めに行くほど。
そして意地の張り合いに抜群のテクニックが加味され試合が昇華して行く。
永利選手の相手の足を交差させてのバスター技から流れるようなテキサス・クローバー・ホールド。
完璧なブリッジを描いたジャーマン...それを耐えた松本選手がアンクル・ホールドで追い込む。
永利選手の奥の手?クロス・フェイスロックは体勢も入れ替え逃がさない。
絶対絶命のクロス・フェイスロックをなんとかエスケープした松本選手が圧巻のフィニッシュを魅せる。
永利選手の体をすくい上げ,前方へスローイングしフェイスバスターばりに顔面がマットに着くか着かない刹那の
瞬間に空中で足首をキャッチしアンクル・ホールドを極める凄技!!
会場は大爆発!!
なんとかアンクル・ホールドから逃げる永利選手だったが,リング中央に引き戻され極め続けられると無念のタップアウト。
色々な想いが感じられる正真正銘の無念のタップアウトだった。
フィニッシュからも感じれたように,相手の骨を折るよりも,心を折る方が難しい試合だった。
とにかく両者の意地と勝ちたい気持ちに最高のテクニックが加味された最高の試合内容だった。
ドリーマーズ史上屈指の至高の一戦に満足感と興奮が溢れてきた。
松本選手
袈裟固め
ヘッドロック
フライングメイヤー
キャメルクラッチ
股裂き
串刺しバックハンド・エルボー
足四の字固め式アンクル・ホールド
テキサス・クローバー・ホールド
美しい原爆固め
アンクル・ホールド
クロス・フェイスロック
絶対絶命
驚愕のアンクル・ホールド
悶絶
無念のタップアウト
勝者も精魂尽き果てる
痛々しい敗者
素晴らしい試合をありがとう!!
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